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» 2018年06月26日 10時00分 公開

「マナミさん」「AIリーガルbot」の実力とは? チャットbot最前線IT導入完全ガイド(5/6 ページ)

[土肥正弘,ドキュメント工房]

社内業務活用にフォーカスしたチャットbot

 チャットbotの導入目的のトップは「問い合わせ対応の効率化」であり、一般に普及したチャットプラットフォームを前提にしたB to C、B to Bサービス事例は多い。一方で、組織内利用に必要なセキュリティにこだわり、高度な専門性が必要な業務に適したチャットbotの提供に力を入れるベンダーもある。

 AOSモバイルのチャットツール「InCircle」は、デジタルフォレンジック技術に長けた同社のノウハウを生かし、データの多重暗号化やキャッシュの暗号化、監査ログ機能など多くのセキュリティ機能を備えるのが特徴。社内業務での活用を念頭にしたチャットbotソリューションが提供されている。

チャットを起点にビジネスプロセスを起動する「漏水対応bot」

 神奈川県箱根市の箱根水道パートナーズは2017年、「InCircle」を利用したチャットbot「漏水対応bot」をAOSモバイルに委託して開発した。現場での報告、状況把握、外部サービスを使う情報検索および情報共有といったプロセスを、チャットbot上で完結し、さらに自動化を実現した事例だ。

 漏水事故発生現場で職員がチャットbotを起動すると、スマホのGPS機能によって位置情報が取得され、GoogleマップAPIを通じて取得した現場付近の地図画像がチャットに投稿される。さらにこのbotは、埋設水道管の配置を示す「網管図」を使って現地の配管のブロックを特定し、該当部分の網管図だけをチャットに投稿する。この流れで、人が現場を撮影した画像を投稿すれば、事務所や工事業者と即座に必要な情報共有ができ、迅速な工事が行えるという。多くのフィールドサービスや営業活動に応用できそうだ。

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