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ネットワークハブ

ハブとはネットワーク機器の一種で、複数のコンピュータからの接続をまとめて上位のネットワーク機器にデータを流す集線装置のこと。OSI参照モデルの第1層で動作するハブをリピータハブという。これを使って構築されたLANでは、1つのフレームがすべての端末に送付される。また、ブリッジ機能をポートごとに搭載することで、送信先のホストが接続されているポートだけにフレームを流すようにしたものをスイッチングハブまたはレイヤ2スイッチという。

ネットワークハブの基本機能とは?

スイッチングハブのおもな機能は次の通り。
■VLAN機能
搭載された物理ポートをグループごとに分割し、1台のスイッチを仮想的に複数台のスイッチとして扱う機能。それぞれのグループは別のサブネットとして扱われ、1台のスイッチで複数のLANを構成できる。なお、基本的にL2スイッチにはルーティング機能がないため、スイッチ内のVLAN同士は通信できないこととなる。このVLAN間でデータのやり取りを行うには、外部ルータが必要となる。
■ポートミラーリング機能
スイッチの特定ポートに送信されたデータフレームを別のポートにコピーする機能。ポートのトラフィック状況を把握したり、データ内容を監査したりすることができる。
■QoS(Quality of Service)機能
スイッチに到達したデータを、その優先度に応じて分類し、送信される通信の品質を保証する機能。優先度は、各データフレームに埋め込まれた値を参照する。
■ポートトランキング機能
スイッチ同士を接続する時、複数の物理ポートを使用して接続し、その複数ポートを1ポートとみなして通信する機能。通信速度が向上する。

ネットワークハブの導入メリットとは?

スイッチングハブの場合、MACアドレスを学習して必要なポートだけにフレームを流すので、コリジョンが起こりにくくなり、リピータハブよりもネットワークを効率よく利用できる。また、カスケード接続の段数制限がないので拡張性が高い。カスケード接続とはケーブルを使ってスイッチングハブ同士を接続し、接続できる台数を増やすための方法のこと。