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ADC/ロードバランサ

ロードバランサとは、サーバの負荷分散を図るためのツールで、ネットワークの上位レイヤに対応しながら緻密な負荷分散を実現するとともに通信の高速化やSSL処理などのサーバ負荷のオフロード機能、そしてアプリケーションレイヤも含めたセキュリティ管理機能も備えるようになり、ADC(Application Delivery Controller/アプリケーションデリバリコントローラ)と呼ばれるツールに発展している。

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ADC/ロードバランサの基本機能とは?

●ロードバランス機能
負荷分散は配下のサーバ群に次々にアクセスをシンプルに割り振るスタティックな方法(ラウンドロビン方式)のほか、サーバの状況をさまざまな指標(コネクション数や応答時間など)で把握し、その情報に基づいてアクセス時点で最も効率的に処理できるサーバへと割り振るダイナミックな方式がある。後者には何を指標にするかによって多様な方式があり、使い分けが可能だ。
●通信の高速化に役立つ機能
ADCにはSSLアクセラレーション機能が搭載されており、サーバの処理を肩代わりできる。高速処理が可能なので、場合によってはサーバ数削減や低スペック化も考慮できる。また、TCP最適化機能も備えられている。たくさんのTCPコネクションを束にしてサーバに渡す「TCPマルチプレクシング」や、サーバ応答を記録し、ADCが代理応答する「TCPバッファリング」などの技術が使われている。
●セキュリティ管理機能
シグネチャベースでの検知や制御にとどまらず、ツールへのポリシー設定や自動学習により、未知の攻撃であっても防御可能なセキュリティ機能が搭載されている。

ADC/ロードバランサの導入メリットとは?

●可用性が向上する
負荷分散がうまくできれば複数サーバのリソースを十分に活用できるため、処理の停滞や停止の可能性が少なくなる。加えて、配下のサーバは1台が障害を起こしたとしても、他のサーバが即座に処理を肩代わりできる。そのサービス用に用意されたサーバ群が全部止まらない限りはサービス継続が可能になり、性能は低下するかもしれないがサービス停止には陥らないで済む。これはサーバメンテナンスの際にも好都合だ。メンテのためにサーバを1台停止しても、サービスへの影響が最小限で済む。
●パフォーマンスが改善される
SSL処理機能やTCPの最適化機能、HTTPトラフィックの圧縮など、サーバにかかる負荷をADCが代替することでサーバのパフォーマンスが改善される。
●外部から内部サーバへの攻撃を防止できる
ネットワークで特に被害が目立つ攻撃にDDoS攻撃がある。ADCは持ち前の負荷分散、サーバ負荷軽減機能、また、Delayed Binding機能(クライアント側とサーバ側とのTCPセッションを分離)により、DDoS攻撃を受けている場合でもサービス継続できる可能性が高くなる。