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オープンソース

オープンソースとは、ソフトウェアのソースコード(プログラム)を、インターネットなどを通じて無償で公開し、そのソフトウェアに対して誰でも改良や再配布が行えるようになっているソフトウェアのこと。オープンソースでは、これを促進・啓蒙する非営利組織として1998年に「Open Source Initiative(OSI)」が設立されており、国内においても2000年に「オープンソースグループ・ジャパン」が設立されている。OSIやオープンソースグループ・ジャパンではオープンソースの定義として「Open Source Definition(OSD)」を定めており、OSDに合致するソフトウェアに対して承認活動を行っている。

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オープンソースの基本機能とは?

オープンソースの基本条件は以下のとおりである。
<OSDで定義されている10の条件 >
1:自由な再頒布、2:ソースコードの頒布と自由な再頒布、3:派生的作業(修正)4:著者のソースコードの一貫性、5:個人や集団に対して差別してはならない
6:適用領域を差別してはならない 7:再頒布された者全てに適用されなければならない 8:特定の製品にのみ適用されるものであってはならない 9:他のソフトウェアのライセンスに干渉してはならない 10:ライセンスは技術中立でなければならない

オープンソースの導入メリットとは?

■システム構築コストの削減
最近は、PCサーバの性能が大幅に向上したことで、ハードウェアにかかるコストがかなり下がってきた結果、ソフトウェアのライセンスや保守にかかるコストが相対的に割高になってきている。また、基幹システムにとって重要な位置を占めているデータベースやアプリケーションサーバはいずれも高額な商用製品ばかりである。そこで、オープンソースを導入すれば、ソフトウェアコストを大幅に削減できる。
■オープンスタンダードな技術/製品の採用
次に挙げられる導入メリットは「オープンスタンダードな技術/製品の採用」という点。商用ソフトウェアを導入した場合には、自社のITシステムが特定ベンダに依存することになり、「ベンダロックイン」のリスクが大きくなってしまう。もちろん、そのベンダが倒産したりサポートを打ち切ったりするというリスクも抱え込むことになる。しかし、オープンソースを導入すれば、このような特定ベンダ依存による課題やリスクを排除することができるのである。
■技術革新・変化への素早い対応
導入メリットの3点目は「技術革新・変化への素早い対応」だ。ソフトウェア開発に関する技術はオープンソースから生まれるケースが数多くある。たとえば、Ruby on Rails(Webアプリケーションフレームワーク)といった業務アプリケーションのコードを自動的に生成するツールが、すでにオープンソースとして複数登場している。これらのツールを利用することで、従来では考えられなかったような短期間で業務アプリケーションを開発することも可能になってきている。