
三和ホールディングス株式会社
RPAの定着により、1カ月に20時間の作業時間削減や意識改革を達成
三和ホールディングスではグループ会社全体で働き方改革を推進、さまざまな業務効率化を図っている。そうした取り組みから、RPAを活用した業務自動化事例を紹介する。

三和ホールディングスのグループ会社の1つ、総合通販サービス事業などを展開するアイリンクス。現場の担当者の使い勝手のよいRPAツールを選定し、部活動として使い方を啓蒙することで定着に成功した。今や多くの業務時間を削減しつつ、少ない人員で効率的に仕事をしており、業務のより本質的な価値の向上に努めているという。
課題
アイリンクスは、働き方改革を念頭に置いた企業体質の改善を目標にRPAの導入を検討。当初システムが得意な社員にロボットの作成を任せたものの、メンバーに共有すると「なんだか難しそう」で終わってしまう。結局現場レベルで活用するまでに至れないまま、ロボットを作成した社員の退職に伴ってツールを使える人が不在に。スキルを持つメンバーに頼ったことで、社内には定着することができなかった。
解決方法
そんなときに舞い込んだ別のRPAツールの無料トライアルの話。文字ベースではなく、画像認識機能を使ったロボットの制作が可能なとっつきやすいツールだったこともあり、メーカー担当のサポートを受けながら、社員たちはツールを手にしてみるようになった。さらに部活動の形式で利用を促進、「働き方改革コンテスト」を開催することで社員のやる気を促した。現場主導のマネジメントによって、RPAの定着を図ったのだ。
効果
結果、社員たちは「広告効果測定」や「在庫管理」「意思決定サポート」などの業務を実行するロボットを作成、業務効率の改善とともに社内の活性化にもつながった。例えば、在庫管理ロボでは、1カ月に20時間かかっていた作業がなくなり、在庫情報をメンバーに共有することで、「顧客に喜んでもらうには」という本質的な部分まで考えるようになった。
中小企業のDXはRPAから。人材が育つRPAだからこそ業務効率化が実現できた。
事例概要
企業規模 | 企業規模問わず |
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課題 | 業務自動化 |
業種 | 流通業・商社 |
部署 | その他事業部門 |
地域 | 国内 |
導入年 | 2019年 |
提供企業・製品
導入製品名:純国産RPAソフト「Robo-Pat(ロボパット)」
提供企業:株式会社FCEプロセス&テクノロジー
掲載日:2020/12/23
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