事例

アプストラ・ジャパン合同会社

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Clos IPファブリック設計・構築を自動化、ヤフーに学ぶネットワーク運用改善術

トラフィック増加の有効策となるClos IPファブリックだが、メリットを得るための運用負担も無視できない。この課題を「自動化」により解決したヤフーの事例から、運用管理の効率化を後押ししたソフトウェアの実力に迫る。

要約

 データセンター内の大量のトラフィックを処理するため、大手ネットサービス企業のヤフーではネットワーク機器を柔軟にスケールアウトできるClos IPファブリックを導入した。ただ、その利点を生かすには、迅速な増設や増え続ける機器のメンテナンスに対応しなければならない。ネットワークの拡大が止まらない中、限られた人員での対応には限界が見えていた。

 そこで採用されたのが、ネットワーク構成を「インテント」という概念で抽象化することで、設計や構築を効率化するネットワーク管理ソフトウェアだ。Clos IPファブリックの構築・運用を高いレベルで自動化できる点に加え、マルチベンダー環境に対応していることも同社にとって魅力的だった。

 その効果は大きく、スイッチをネットワークにつなぐだけで自動的に機器設定が行われるようになり、かつて数日間を要していた構築や機器の入れ替え作業が数十分まで短縮された。さらにネットワーク監視機能により、配線間違いなどの問題点を一目で把握できることも業務の高速化につながっているという。同社の事例から、マルチベンダー環境下においてネットワーク運用を効率化するための最適解を探る。

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