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» 2021年07月07日 07時00分 公開

超多忙な三田証券が「Power Platform」でSFA/CRMを爆速開発できたマル秘テク

顧客管理は社内に散在。しかし事業が多忙で顧客管理のデジタル化どころではない。そんな三田証券が「Power Platform」を使って、最短距離でSFA/CRMの構築を目指した。同社が3カ月で実践したこととは。

[土肥正弘,ドキュメント工房]

 従業員数約70人の三田証券は、証券や不動産、ローンなどの金融商品やサービスを提供する証券会社だ。営業ニーズに迅速に対応できないことが、かねて社内の業務課題となっていた。顧客管理や営業案件管理は従業員個別のPCでデータを管理しており、システム化が進んでいなかったが、業務で多忙な同社はそれどころではなかった。

 そこで“最短距離”で自社に適したSFA(営業支援システム)、CRM(顧客関係管理)を開発できないかと考え選んだのが、ローコード開発プラットフォーム「Microsoft Power Platform」(以下、Power Platform)だった。着手から3カ月で本番リリースまでこぎ着けたという。本稿では、現場が抱えていた課題の顕在化から開発、リリースまでの道筋を説明する。

顧客情報は社内に散在、でも多忙でシステム開発どころじゃない

 業務現場は「顧客情報を一元的に照会できない」「商品情報も一元管理されておらず、都度担当者への確認が必要」「部門間で情報が共有されていない(各従業員がメモ書きしている)」「部下の活動状況が把握できていない」という4つの問題を抱えていた。

 口座や資産、取引状況といった顧客情報を一元的に照会できる仕組みが求められた。同時に、効果的な営業活動につなげるため、上司と部下、部門同士で顧客情報や営業案件情報を共有できる仕組みや、適切なマネジメントに向けた活動履歴の管理も必要だった。

 この4つの課題をできるだけ簡単に解決したいとの思いから、三田証券はMicrosoft Power Platformを使った顧客管理のシステム化に踏み切った。日常的に利用する「Microsoft Excel」(以下、Excel)といったオフィスツールとの連携が容易な点や、短期間での開発が可能で、事業に最適なシステムを必要最小限の機能で開発できる点を評価した。

 しかしローコード開発とはいえ、事業が多忙で開発に時間を割く余裕はなかった。

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