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» 2021年02月02日 07時00分 公開

「顔が見たい」はハラスメントか? ツールで変わる常識とマナー

キーマンズネット会員866人を対象に「従業員コミュニケーション」の状況を調査した。コロナ禍で大きく代わったコミュニケーションの在り方に、企業はどう対応しているのか。混乱期ならではの、コンプライアンスやハラスメントに関する事例も寄せられた。

[柴佑佳,キーマンズネット]

 キーマンズネット編集部は2021年に注目すべきテーマとして「セキュリティ」「SaaS」「テレワークインフラ」「従業員コミュニケーション」「オフィス」「デジタルスキル」「人事制度」の7つのトピックスを抽出し、読者調査を実施した(実施期間:2020年11月10日〜12月11日、有効回答数866件)。企業における2021年のIT投資意向と併せて調査結果を全8回でお届けする。

 第4回のテーマは、組織内の「従業員コミュニケーション」だ。

調査サマリー

  • まだまだ根強い「電話」文化、公式ツールと非公式ツールにすみ分け
  • 「顔を見せて」がハラスメント問題に? IT以外のリテラシーにも個人差
  • 「混乱期の終わり」の傾向も

まだまだ根強い「電話」文化、公式ツールと非公式ツールにすみ分け

 まず、社内で公式に利用しているコミュニケーションツールと非公式で従業員同が利用しているツールを聞いたところ、公式に利用しているツールで多かったのは「電話(55.3%)」と「Microsoft Teams(54.2%)」「Zoom(51.4%)」だった。非公式に従業員が利用しているツールには「電話(54.8%)」や「LINE(44.1%)」「個人メール(31.6%)」「SMS(28.8%)」が目立った。

左:社内で公式に利用しているコミュニケーションツール / 右:非公式だが、終業員同士で利用しているコミュニケーションツール

 電話でのコミュニケーションは、公式と非公式の利用が共に50%を超えている。フリーコメントでは「記録が残らないため使いたくない」という声と「電話より便利なものがない」という声が共に寄せられ、従来型の手段が根強く残っている状況が見える。「従業員個人の携帯電話端末を使っている」などのBYODに関する声に関連すると思われるのが「LINE」で、非公式で使われている割合が高い。LINEに関するフリーコメントでは「業務利用したくない」という声と「企業のルールで利用できない」という声が共に寄せられた。

「Zoom、Teams、その他」の違いは? 名指しで聞いた「ここが不満」

 公式なツールとしてシェアの高かったMicrosoft TeamsやZoomと競合する製品には「Skype for Business(19.6%)」や「Slack(13.9%)」「Google Meet(10.9%)」がある。これらとシェア上位ツールとの違いはどこにあるのか。そこで、利用ツールに関する不満や課題を募ったところ、具体的なツール名を挙げた上で以下のようなコメントが寄せられた。

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