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営業活動のオンライン化はどの程度進んだのか? 営業向けSaaSカオスマップ

かつてインサイドセールスといえば、対面商談の前に実施する「電話によるアポイント獲得」のことだった。しかしコロナ禍によって、非対面の営業活動が普及しつつある。

» 2021年01月27日 13時00分 公開
[キーマンズネット]

 営業活動の中にある「見込み客の獲得」には、これまで展示会やテレアポといった手段が取られてきた。その他の営業活動においてもオフラインコミュニケーションが多く、商談の際には相手先に訪問して対面で説明し、紙の契約書で締結をしていた。

 これらは世界的に商習慣のスタンダードだったが、2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって状況は一変した。日本においては同年4月の緊急事態宣言をきっかけに外出の自粛が一般化し、対面での営業活動は営業メンバーや相手先にリスクを負わせる行為となった。

 そこで営業活動のオンライン化とオンライン営業を支援するSaaSが普及した。2020年と2021年の変化を見る。

インサイドセールス/オンラインセールスカオスマップを公開

 インターパークは2021年1月26日「インサイドセールス/オンラインセールス カオスマップ2021」を公開した。新型コロナウイルス感染症の影響で著しく変化した営業スタイルをまとめている。

インサイドセールスカオスマップ 左:2020年版/右:2021年版(出典:インターパーク)

 これまでは展示会やテレアポで顧客リストを獲得してメールマガジンや電話で見込み客を育成し、対面で商談をしていた企業が、COVID-19の感染拡大防止に伴う外出自粛の影響でオンラインに移行している。同社の調査によると、コロナ禍の以前と以降では、電子メールの受信数が1.7倍に増加しているという。電子メールやウェビナーで集客してオンラインで商談を行い、電子契約ツールで契約を締結するというオンラインセールスが一般的になりつつある。

 同社によれば、新規の見込み客獲得の際はウェビナーの案内ページをSNSなどで告知し、既存の顧客リストに対しては顧客の目に止まるように画像を入れられるHTMLメールを配信してウェビナーに誘致といった流れが確立した。さらにウェビナーの申し込みフォームには携帯電話番号の入力を必須とする例が多いという。さらに、すぐには商談に発展しない見込み客に対しては、定期的にウェビナーを開催して接点を持ち続けるというスタイルも広まっているとしている。

 インターパークは営業活動の今後について、集客から商談、契約まで、すべてをオンラインで実施するオンラインセールスが飛躍的に普及し、営業の働き方も含めた大きな変革が起きると見ている。

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