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» 2020年09月08日 08時00分 公開

外部人材活用のトレンドはDX? IT戦略におけるアウトソーシングの最新事情

ガートナーは国内企業のITソーシングに関する調査結果を発表した。同調査では、企業のIT戦略遂行における開発、運用保守などのアウトソーシングの位置付けやデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みにおけるベンダー活用の意向を尋ねた。

[キーマンズネット]

 ガートナーは2020年8月17日、国内企業のITソーシングに関する調査結果を発表した。同調査は2020年4月に国内企業を対象に同社が実施したものだ。

コロナ禍で開発のリモート化や自動化の機運が高まる

 2020年4月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため緊急事態宣言が発令されて以降、経済活動も抑制され、多くの企業でアウトソーシングの在り方も見直された。ガートナーの調査によると、委託中の開発や運用保守への影響を尋ねたところ、開発プロジェクトでは「一部工程における工期遅延」や「開発中システムの納期遅延」があったと回答した企業がいずれも40%を超えたという。

 同社によると、企業によってはリモートでの開発でスケジュールの遅延を抑える動きも進みつつあるという。同調査で企業の対策を尋ねた結果としては、内部/外部ともに、「一部作業のリモートへの切り替え、自動化、作業の縮退などの代替策の導入」を進めている企業は54.0%となった。「既存の外部委託取引における作業体制/作業環境の棚卸し」など、リモート化や自動化が可能な作業を洗い出そうと取り組む企業も40%近くに達している。

 一方、「委託先ITベンダー側の事業継続計画(BCP) ガイドラインの確認」「委託先ITベンダーのリスク・マネジメント規範の策定」「委託取引契約書中の『不可抗力』『免責事項』のパンデミック適用可能性の検討」に関しては、本調査の実施時点である2020年4月段階では、検討中や未対応の回答が多く見られたという。

 同社のアナリストでプリンシパルの中尾晃政氏は次のように話す。「国内では、依然としてCOVID-19の再拡大の懸念が払拭(ふっしょく)されていません。企業は、COVID-19への対策のみならず、今後は中長期的な視点で、BCPやリスクマネジメントなど、アウトソーシングの継続性や安定性を高める施策を打っているかどうか、ベンダーとの契約更新や選定で評価していくべきでしょう」。

図1 アウトソーシング取引における現在の対策実施状況(出典:ガートナー、プレスリリース)

外部人材活用のトレンドはDX? IT戦略におけるアウトソーシングの在り方

 同調査では、企業のIT戦略遂行における開発、運用保守などのアウトソーシングの位置付けやデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みにおけるベンダー活用の意向についても尋ねた。

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