コロナ禍で利用率が急上昇したあのアプリとは？：571st Lap

　スマートフォンアプリの市場データなどを提供するApp Annieが発表したスマホアプリに関する動向の調査報告によると、2020年第2四半期は「モバイルアプリの使用率が急増していた」という。

　前年同期比で見るとモバイルアプリの利用時間は40％増加した。2020年4月には「全世界のモバイルアプリ利用時間が総計で2000億時間を超え、過去にない最長時間を記録した」という。もちろん、新たなアプリのダウンロード本数も増加した。App Annieによると、新規ダウンロードされたモバイルアプリは過去最高となる350億本にも登る。Androidアプリのダウンロード本数は前年比10％増の250億本、iOS向けのアプリは前年比20％増の100億本だったという。

　利用量をカテゴリー別にみると、ビジネスカテゴリーのアプリ利用量は115％増、ヘルス＆フィットネスカテゴリーのアプリは30％増、ショッピングカテゴリーのアプリは25％増、そして医療カテゴリーのアプリは20％増となった（それぞれ2020年第1四半期比）。注目すべきは、「ZOOM Cloud Meetings」「Google Meet」といった「コラボレーションツール」のダウンロード数が急増したこと。このことから、PCだけでなくモバイル版のアプリケーションを積極的に活用するビジネスパーソンが多いということが分かる。

　アプリの利用時間はもちろんダウンロード本数が増えた、ということは有料アプリの購入やサービスへの課金などアプリの売り上げも増加する。Androidアプリは前年比25％増の100億ドル（約1兆700億円）、iOSアプリは前年比15％増の170億ドル（約1兆8000億円）と過去最大額の売り上げを達成したという。このうち、ゲームアプリが占める割合はAndroidアプリ約85％、iOSアプリ約75％と高い水準だった。

　App Annieによると、平均的なモバイルユーザーでも1日あたり約4時間20分もスマホを触っており、サービス提供者はユーザーに使われるモバイルアプリを提供することこそが重要であるとしている。

上司X：　「ステイホーム」期間中にスマホアプリのダウンロード数と課金額が非常に伸びた、という話だよ。

ブラックピット：　まあ、そうですね。必然というところじゃないですか。実際のところ、自身のスマホにアプリは増えたんじゃないですか？

上司X：　そうだな。

ブラックピット：　ほらほら、ゲームとかにも課金したんじゃないですか？

上司X：　俺はゲームは増えてないぞ。実直に仕事をしてたし、仕事のアプリはPCに任せてたからスマホはそれほどでもないさ。

ブラックピット：　ぶっちゃけ僕はスマホのメモリが足りなくなるぐらいにいろいろダウンロードしましたよ！　……もちろん仕事のためですけど。自粛期間は時間を持て余すのでつい必要な気がして、財布のひもが緩くなっていました。

上司X：　まあ、アプリをインストールしたり課金したりする量が増えることは何らおかしなことではないよな。ゲームアプリだけでなくビジネス向けのアプリの利用が増えたのも、仕事をスマホでやるユーザーが増えつつあるということなんだろうな。

ブラックピット（本名非公開）

年齢：36歳（独身）
所属：某企業SE（入社6年目）

昔レーサーに憧れ、夢見ていたが断念した経歴を持つ（中学生の時にゲームセンターのレーシングゲームで全国1位を取り、なんとなく自分ならイケる気がしてしまった）。愛車は黒のスカイライン。憧れはGTR。車とF1観戦が趣味。笑いはもっぱらシュールなネタが好き。

上司X（本名なぜか非公開）

年齢：46歳
所属：某企業システム部長（かなりのITベテラン）

中学生のときに秋葉原のBit-INN（ビットイン）で見たTK-80に魅せられITの世界に入る。以来ITひと筋。もともと車が趣味だったが、ブラックピットの影響で、つい最近F1にはまる。愛車はGTR（でも中古らしい）。人懐っこく、面倒見が良い性格。