ニュース
» 2020年05月19日 08時00分 公開

なぜクラウド導入は進まないのか? クラウド利用に及び腰の理由とは

ガートナーの調査によると、クラウドに対する認識と導入やスキル獲得に大きな乖離があることが明らかとなった。その理由はなぜだろうか。

[キーマンズネット]

 ガートナージャパン(以下、ガートナー)は2020年5月14日、同年1月に実施した国内におけるクラウド導入率調査(n=515)の結果を公表した。

 調査結果によると、日本国内のクラウド導入率は平均18%にとどまることが分かった。最も導入が進んでいる「SaaS」(Software as a Service)で31%、次いで「プライベートクラウド」で18%、「PaaS」(Platform as a Service)で19%と続く。 

図1 クラウド・コンピューティングの導入率(出典:ガートナー 2020年5月) ※なお、図1の中での「平均」はSaaSやPaaSなどそれぞれの導入率を合計し、項目数で割った傾向値を示している。

 クラウド導入率が平均18%にとどまっているという結果に対し、ガートナーの亦賀忠明氏(アナリスト ディスティングイッシュト バイスプレジデント)は「相当にスローな状況だ。日本企業は『頭では分かっていても体が動かない』状態。クラウドシフトが当たり前であると認識しながら、実際の導入には引き続き慎重な姿勢を示している企業が多い」と指摘する。

 クラウドに対する認識と行動の不一致は、クラウドスキルの投資にも表れている。ガートナーは、クラウドやAI(人工知能)など日々進化するテクノロジーを使いこなすスキルが重要であると考え、スキルの獲得に関する投資状況も調査した。その結果、回答者の74%がクラウドに関するスキルの獲得を重要と認識しながら、そのうちの49%は実際のスキル獲得は「現場任せにしている」と回答した。

図2 クラウドのスキル獲得に対する投資の状況(出典:ガートナー 2020年5月)

クラウド導入が進まない"日本特有の理由"とは

 クラウドの認識率に対して、導入率やクラウドスキルへの投資に乖離(かいり)が生まれる背景には、日本企業で多く見られる組織的な問題があるとして亦賀氏は次のように指摘する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

会員登録(無料)

ホワイトペーパーや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。