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» 2020年04月22日 12時45分 公開

無償で利用できるテレワークシステムをNTT東日本とIPAが提供、契約や登録も不要

NTT東日本とIPAは「シン・テレワークシステム」の無償提供を開始した。契約とユーザー登録なども不要だというがどういったものか。なお、NTT東日本によれば、「シン・テレワークシステム」の「シン」は「シンクライアント」と「新しい」の「シン」を意味するという。

[キーマンズネット]

突発的なテレワークに対応できない企業を支援

 NTT東日本と情報処理推進機構(IPA)は2020年4月21日、シンクライアント型VPNを活用した「シン・テレワークシステム」の提供を開始した。本サービスは実証実験という位置付けで、2020年10月31日まで無償で開放する。契約とユーザー登録はいずれも不要ですぐに利用できる。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の防止に向けて、2020年4月7日に政府は緊急事態宣言を発令し、テレワークでの業務を推奨している。一方で、NTT東日本は「そうした状況下でありながら、多くの企業や教育機関ではシンクライアントやVPNといったテレワークに必要なソリューションの導入が十分に進んでいない」としている。また、COVID-19対策を機にテレワークに必要なシステムを導入しようとしても、利用に当たって契約やユーザー登録、課金などの事務手続きに時間がかかるといった問題を抱える企業も見られるという。

 こうした状況を受けて、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止と企業の事業継続支援を目的に、NTT東日本の新型コロナウイルス対策プロジェクト特殊局(仮設)とIPA産業サイバーセキュリティセンターサイバー技術研究室は、筑波大学OPENプロジェクトやKADOKAWA Connected、ソフトイーサと連携、シン・テレワークシステムを構築し、提供する。

 シン・テレワークシステムによって自宅のPCから会社のPCを遠隔操作できる。その場合は、会社のPCをシンクライアントのホストサーバとし、自宅のPCからアクセスする。グローバルIPアドレスや、ルーター、ファイアウォールの設定は一切不要で、インターネットに接続したPC同士であればどこからでも接続できる。全ての通信をSSL(Secure Socket Layer)によって暗号化しているため安全に通信できるという。

「シン・テレワークシステム」によるリモートアクセスイメージ(出典:NTT東日本)

HTTPSトンネルで自宅のPCから会社のPCを遠隔操作が可能に

 NTT東日本はシン・テレワークシステムの提供に向けて、分散型クラウドゲートウェイ中継システムを構築した。これはSSL VPN中継装置で、いくつかの拠点に分散配置して高いスケーラビリティ性能を確保する。

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