ニュース
» 2020年04月21日 08時00分 公開

「ウェアラブルデバイス」シェア(2019年第4四半期、通年)

音声アシスタント技術の進展により2019年第4四半期および通年のウェアラブルデバイス市場は耳装着型デバイスが大きく躍進した。2019年第4四半期および通年で世界と国内のウェアラブルデバイス市場のトップ5を占めたベンダーはどこか。

[キーマンズネット]

 IDC Japanは、2019年第4四半期(10月〜12月)および2019年通年のウェアラブルデバイスの世界および国内の出荷台数を発表した。

耳装着型デバイスが前年比235.1%増と大幅成長

 IDC Japanが発行する「Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2019Q4」によれば、2019年第4四半期の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は、前年同期比82.3%増の1億1894万台となった。このうち、腕時計型は3071万台の出荷で前年同期比15.3%の増加、リストバンド型は2134万台の出荷で前年同期比17.7%の増加となり、耳装着型デバイス(音声アシスタント対応イヤフォン、ヘッドフォンなど)は6575万台で前年同期比235.1%増と著しい成長を示した。

 また2019年通年で見ると、世界のウェアラブルデバイス出荷台数は、前年比89.0%増の3憶3650万台となった。腕時計型は9243万台の出荷で前年比22.7%の増加、リストバンド型は6935万台の出荷で前年比37.4%の増加となりました。耳装着型デバイスは1億7047万台で前年比250.5%増と高い成長を遂げた。

 米国IDCのレイモン・リャマス氏(ウェアラブルデバイスチームのリサーチディレクター)は、「2019年はウェアラブル市場が大いに躍進した一年であった。耳装着型ウェアラブルデバイスは、新製品の投入ならびにスマートフォンが従来のイヤフォンのようなケーブルを必要としなくなったことで、多くのユーザーに購入された。また、スマートウォッチとフィットネストラッカーは、両方とも低価格モデルが多く登場したことで、出荷台数の年間記録を更新した」としている。

 また米国IDCのジテシュ・ウブラニ氏(Mobile Device Tracker リサーチマネージャー)は「ウェアラブルデバイスの市場では、速い速度で市場の寡占を進める“巨人”が他のベンダーにプレッシャーをかけている」とコメントする。

 国内のウェアラブルデバイス出荷台数については、「Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2019Q4」によれば、2019年第4四半期の出荷台数は211.9万台で、前年同期比115.0%の大幅増となった。成長を促進させた要因は耳装着型デバイスにあり、145万1000台の出荷で前年同期比173.1%の大幅増となった。この背景には、多くのベンダーが音声アシスタント機能に対応したミドルレンジの商品を投入してきたことが挙げられる。

 2019年通年では、国内のウェアラブルデバイスの出荷は617万台で、前年比198.7%の伸びとなった。耳装着型デバイス(通年400.7万台、前年比303.5%増)のほか、腕時計型も135.1万台の出荷(前年比70.2%増)がこの成長に大きく貢献した。

 IDC Japanの菅原 啓氏(携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリスト)は、「音声アシスタント機能はミドルレンジのイヤフォンやヘッドフォンではほぼ定番の機能となり、それが耳装着型デバイスの大きな躍進につながっている。5G商用サービスが開始される今後は、5Gならではのサービスと音声アシスタント機能を組み合わせることで、耳装着型デバイスはさらに活躍するだろう」とコメントする。

ベンダーシェアから見る世界と国内のウェアラブルデバイスの覇権争い

 ここからは、2019年第4四半期で世界のウェアラブルデバイス市場のトップ5を占めたベンダーを見てみよう。また、2019年通年と国内市場の動向についても併せて見ていく。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

会員登録(無料)

ホワイトペーパーや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。