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» 2020年04月15日 08時00分 公開

DXに重要なクラウド化、定着までの課題 アフラック流解決策とは

DXに必要不可欠なクラウド化はメリットが多い一方で、定着までに課題が山積しがちだ。せっかくクラウド化しても、オンプレミス時代のようにシステムを作りこんでしまっては意味がない。アフラックは、全社的に利用されるシステムの改革をどう実現したのだろうか。

[谷川耕一,キーマンズネット]

トップダウンとボトムアップの双方からDXアプローチ

 がん保険や医療保険などを販売するアフラック生命保険(以下、アフラック)は、従来、他の企業と同様にオンプレミス環境に自前のITシステムを開発してきた。

 これまで、新たな取り組みは現場からのボトムアップ中心で進められてきた。しかし、ボトムアップ形式では現場が何をしたいのか、なぜ取り組むのかを経営層に説明し理解してもらう必要があった。そのため、多くの手間と時間を費やし、迅速には進まなかったという。

アフラック 祖父江 司朗氏

 「ITシステムの企画から運用を開始できるまでに、数カ月から半年以上もの時間がかかってしまうため、変化の速い市場には対応できないという危機感がありました。このスピード感ではまずいことを社長もCIOも早くから問題視していました」と話すのは、アフラックの祖父江 司朗氏(オープンシステム第一部 部長)だ。

 それから、トップダウンとボトムアップの2つのアプローチで進めることとなった。「経営層と現場の課題認識が共有できていなければ、目の前の課題解決にとどまってしまいます。ビジネスそのものを大きく変革するには、どちらかだけでなく、両方から取り組む必要があります。アフラックでは経営層やCIOの強いリーダーシップのおかげで、さまざまな取り組みの実現が加速化されていると感じています」と祖父江氏は続ける。

 時代に合わせたタイムスパンでITシステムを開発できるようにすることで、市場競争に勝利できるデジタルトランスフォーメーション(DX)を目指したい。そのためには、クラウドプラットフォームの活用が必須だと同社は考えた。スピーディーなデジタル変革のためのITインフラとして、「グローバルスタンダード」を重視した。

 アフラックの保険ビジネスにおいて、関係者には顧客だけではなく販売代理店も含まれる。アフラックを含むそれらを一元的に管理するクラウドプラットフォームとして選んだのが「Salesforce」だ。一方、社内で日常的に利用される多様なITシステムのプラットフォームには「ServiceNow」を選択した。

アフラックのプラットフォーム変革

 この選択はアフラックのビジネス変革や業務効率改善にどう貢献したのだろうか。

カスタマイズの排除を徹底しクラウド化、現場からは不満の声も

 アフラックでは、システムのクラウド化に当たりカスタマイズの排除を徹底した。クラウド化で得られるメリットは大きいが、ユーザーである現場からは不満の声も挙がり、業務改善効果もすぐには得られなかったという。現場とIT部門が歩み寄り、全社的なDXを成功させた道のりとは。

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