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» 2020年03月26日 08時00分 公開

人事・労務管理のIT利用状況(2020年)/後編

働き方改革の文脈で注目が集まっている「従業員満足度」。読者アンケートからは実施側の経営層と受け取り手の従業員間で、大きな溝があることが分かった。

[キーマンズネット]

 キーマンズネット編集部は、2020年2月25日〜3月6日にわたり「人事・労務管理の取り組み」に関する調査として人事・労務管理システムの「導入状況」や「導入形態」「満足度」などについてアンケート調査を実施した。

 今回は「従業員満足度(ES:Employee Satisfaction)」向上のための「取り組み実施有無」や「取り組み内容」「今後期待する取り組み」など、企業におけるES向上への取り組み状況を把握するための質問を中心に展開した。2社に1社の割合でES向上に取り組んでいるものの、経営側と従業員間でギャップがあることが分かった。

 前編では全体の約7割が人事や労務管理にシステムを導入していることに触れ、今後システムに操作性や安定性だけでなく、リモートワークなど柔軟な働き方に対応した機能が求められていることを紹介した。

 今回取り上げるのは、“生産性の向上”や“優秀な人材の確保”といったトピックとともに注目が集まっている「従業員満足度」についてだ。従業員満足度の向上に向けて、今、企業がどのような取り組みをどこまで進めているのか。アンケート結果を紹介したい。

「従業員満足度」の取り組み、48.6%が実施中

 全回答者(107人)に、従業員満足度向上のための取り組みを実施しているかを尋ねたところ「実施している」は48.6%と半数近い結果となった(図1)。

図1、従業員満足度向上のための取り組み実施有無

 企業が取り組んでいる施策を知るため、前項で取り組みを「実施している」とした回答者に自社の施策内容を聞いたところ「社内コミュニケーションの促進」67.3%、「職場環境の整備」57.7%、「マネジメント、評価体制の可視化(1on1面談、360度評価など)」46.2%などが上位となった(図2-1)。

図2-1、従業員満足度向上のために、どのような取り組みを実施しているか

 次に、現在ES向上のための取り組みを「実施していない」と答えた回答者を対象にどういった取り組みを実施してほしいかを聞いたところ、前述の実施されている取り組みとは乖離(かいり)した結果となった。また、実施されているES向上施策への不満や改善点をフリーコメントで伺ったところ、経営と現場間で大きな溝が生まれていることも分かった。寄せられた声を見ていきたい。

「上位者からの押し付け」……経営と現場のギャップ、生の声

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