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» 2020年03月19日 08時00分 公開

人事・労務管理のIT利用状況(2020年)/前編

アンケート結果では、人事・労務管理システムの導入率は7割を超えた。その一方で、リモートワークなど多様な勤務体系の管理への課題も明らかになり始めたようだ。

[キーマンズネット]

 キーマンズネット編集部は、2020年2月25日〜3月6日にわたり「人事・労務管理の取り組み」に関する調査として人事・労務管理システムの「導入状況」や「導入形態」「満足度」などについてアンケート調査を実施した。全回答者数107人のうち7割が人事や労務管理にITを活用しており、システムへの満足度は44.9%と増加傾向にあることなどが明らかになった。

人事・労務管理システム導入率は71.9%と増加傾向

 はじめに、自社での人事や労務管理に何らかのシステムやサービスを導入しているかを尋ねたところ「既に導入しているが、今後リプレースの予定はない」が55.1%、「既に導入しており、今後リプレースを予定している」が16.8%となり導入済み企業が71.9%であることが分かった。一方、「必要性を感じるが導入は検討していない」は11.2%、「必要性を感じない」は7.5%、「今は導入していないが、これから新規で導入を検討している」が2.8%と続いた。(図1-1)。

図1-1、人事・労務管理システムの導入状況

 この結果を2019年5月に行った同様の調査と比較したところ、導入率が12.8ポイント増加する代わりに「今は導入していないが、これから新規で導入を検討している」割合が6.7ポイント、「必要性を感じない」割合が6.8ポイントとそれぞれ減少していた。システム化のニーズは高まってきており、新規導入を検討していた層を中心に導入が進んだ可能性などが考えられそうだ。

 次に、導入済みの回答者を対象に利用システムの形態について聞いてみたところ「自社開発」が35.1%、「ERPパッケージの機能」が28.6%、「人事管理専用のSaaS」が13.0%、「クラウドERPの機能(SaaS)」11.7%、「アウトソーシング」が3.9%と続いた(図1-2)。パッケージやSaaSなどの形態を合計すると全体で40.3%がERPの機能を活用していることとなり、自社開発の割合(35.1%)を超える。「その他」の項目では「自社開発とERPパッケージの併用」といった声も挙げられた。

図1-2、人事・労務管理システムの利用形態

 活用が進むにつれて、人事、労務管理システムへの課題も明らかになっている。そこで、システムへの課題観と期待することを伺った。操作性やセキュリティ面の課題の他、データ利活用の促進やリモートワークといった新たなビジネストレンドが社会に浸透していく中で、人事、労務管理にも新たな視点が求められているようだ。導入しているシステムへの満足度とあわせて具体的に見ていきたい。

人事、労務管理システムの課題と期待することとは

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