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» 2020年03月12日 10時00分 公開

ITインフラのスリム化・シンプル化を実現、DXを後押しするHCIの形とはNutanixとHPEがコラボレーションしたメリットとは

デジタルトランスフォーメーション(DX)が急務になっている昨今、重要なのはITインフラを見直すことだ。その最適な選択肢の一つがハイパーコンバージドインフラ(HCI)だ。DXを実現するHCIとはどういうものなのだろうか。

[PR/キーマンズネット]
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 ビジネスのスピードが速まり、ビジネス環境は大きく変わりつつある。その中で競争優位を維持するために、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現が急務になっている。しかしDXは一日ですぐに実現できるものではなく、幾つかのステップを乗り越える必要がある。

 データが重要になるDXにおいて、特にITインフラは重視すべきポイントだ。そこで注目されているのがハイパーコンバージドインフラ(HCI)だ。最適なITインフラの形とはどういうものであり、DXを実現するITインフラを構築するにはどのようなステップが必要なのだろうか。

 SB C&Sは2020年2月12日、販売パートナー向けのセミナー「仮想化ITインフラ最前線 〜Nutanix × HPE DXモデルの全貌〜」を東京・鉄鋼エグゼクティブラウンジ&カンファレンスルームで開催した。

 本セミナーでは、Nutanixが目指す仮想化ITインフラの最前線とともに、Hewlett Packard Enterprise(HPE)の「HPE ProLiant DX」の特徴やメリットが紹介された。

DX実現のために必要な3ステップ

ニュータニックス・ジャパンの三好哲生氏

 最初に、ニュータニックス・ジャパンの三好哲生氏(マーケティング統括本部 プロダクト・マーケティング・マネージャー)が「Nutanix 最新情報と製品ポートフォリオ」と題してNutanix製品の特徴や導入メリットを説明した。

 現在、企業のCIO(最高情報責任者)にとってDXの実現が最重要課題となっている。三好氏は、DX実現のためには「データセンターのシンプル化」「プライベートクラウドのシンプル化」「マルチクラウドのシンプル化」という3つのステップを乗り越える必要があると指摘する。

DX実現へのステップ(出典:ニュータニックス・ジャパン)《クリックで拡大》

 「まずは既存のITシステムをシンプル化することでイノベーションのための時間を生み出し、その上でイノベーション対応力の強化を図っていくことがDX実現につながる」(三好氏)

 この3つのステップを1つのプラットフォームでカバーできるのが、Nutanixだと説明する。

 「NutanixのHCIは、単一のプラットフォームであらゆるアプリケーションをあらゆる場所で利用可能にする。IT運用の自動化やデータ基盤の統合、アプリケーション開発ライフサイクルの自動化、ネットワークとクラウドのセキュリティなど、DX実現へのステップを支えるインフラになる」(三好氏)

Nutanixは、単一のプラットフォームであらゆるアプリケーションをあらゆる場所で利用可能にする(出典:ニュータニックス・ジャパン)《クリックで拡大》

 また三好氏は、Nutanix HCIアーキテクチャの大きな特徴として「クラウドの利便性をオンプレミス環境でも使えるように設計していること」を挙げ、そのポイントを「運用性」「柔軟性」「自律性」の3つに分けて紹介した。

 運用性ではシンプルで分かりやすいWebベースのGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)管理ツール「Nutanix Prism」を提供する。1つの管理画面でハイパーバイザーやハードウェアの構成、性能、リソース、健全性、アラートなどあらゆる情報をチェックできる。また「1-click upgrade」機能を備え、アプリケーションを止めることなくハイパーバイザーやBIOS、ファームウェアなどを1クリックでアップデートできる。

 またクラスタの拡張作業をシンプル化し、柔軟な増設を実現する。

 「NutanixをLANと電源に接続して起動し、Web UIで増設ノードを選択して1クリックするだけでコンピューティングとストレージのリソースを増やせる。Nutanixハードウェアの世代交代も無停止で、新ノードの接続と旧ノードの取り外しを2クリックで実施できる」(三好氏)

 自律性では、インフラの操作を自律化する「X-Play」を提供する。管理者の操作を必要とせず、アラートやイベントをトリガーにして複数のアクションを順次実行できる。

 この他、Nutanix製品ポートフォリオにおける注目のプロダクトとして「Nutanix Files」をピックアップした。

 「Nutanix Filesは、ファイルサーバをNutanixに1クリックで作成できるソフトウェア。提供するファイルサービスはシンプルで柔軟性があり、インテリジェントな機能も備えている。今後、大量の非構造化データを蓄積して機械学習などのAI(人工知能)に活用する必要があるが、その際にNutanix Filesが重要な役割を担う。非構造化データのための新たなサイロを生み出さないという点でも優れた製品だ」(三好氏)

「Nutanix × HPE」、HPE ProLiant DXの全貌

 次の「Nutanix × HPE DXモデルの全貌」にも引き続き三好氏が登壇し、Nutanixの新たなラインアップとして注目を集めるHPE ProLiant DXの全貌を紹介した。

 HPE ProLiant DXは、HPEとNutanixのグローバルパートナーシップによって誕生した最新のHCIアプライアンス。セキュアな業界標準サーバである「HPE ProLiant」と「HPE Apollo System」のサーバテクノロジーをベースに、HPEのワークロードマッチングによりNutanix環境向けにハードウェア設定を最適化している。

 「CTO(注文仕様生産)モデルのポートフォリオで、スタンダードモデルからコンパクト高拡張モデル、マルチノード型高集約モデル、大容量ストレージモデルまで幅広い製品ラインアップをそろえており、さまざまなHCIのワークロードを処理できる。今後は、価格競争力の高い『AMD EPYC』搭載のコストパフォーマンスモデルを新たに投入する」(三好氏)

HPE ProLiant DXのラインアップ(出典:ニュータニックス・ジャパン)《クリックで拡大》

 HPE ProLiant DXならではの機能ポイントとして、三好氏が強調したのがセキュリティだ。

 「Nutanixは、セキュリティ機能がOSに組み込まれているセキュアなプラットフォームだ。HPE ProLiant DXは、さらに独自のハードウェアセキュリティとして『HPE Silicon Root of Trust』を搭載している」(三好氏)

 この機能は、HPEが自社開発した管理チップである「HPE iLO 5」に、シリコンレベルでの正常性確認ロジックを組み込んだもの。ファームウェアからBIOS、ブートローダーまでの全てで認証が通らないと起動しない仕組みになっている。

 「HPE Silicon Root of Trustによりファームウェアの改ざんがないことを認証し、サーバ起動時だけではなくシステム稼働中でも改ざん検知と修正ができる」(三好氏)

 またHPEの独自機能として、AIによるデータセンター運用の自律化を実現する「HPE InfoSight」を備えている点も見逃せない。HPE InfoSightは、ユーザーサイトで稼働する膨大なサーバ、ストレージ製品の情報を絶えず収集・学習し、性能や障害に関する異常を自動で感知、分析、修復する。これにより、ハードウェア障害が発生する前に予兆検知や予兆交換が可能になる。

 さらに三好氏は「HCI向けネットワークスイッチとしてHPEがリリースした『HPEコンポーザブルファブリック』がNutanixソフトウェアと連携することで、HCI環境の複雑なネットワークの構成および設定をシンプル化し、いつでも最適な性能を提供可能になる」と話す。

 「HPEコンポーザブルファブリックとHPE ProLiant DXを組み合わせることで、従来のHCIのネットワーク環境も大幅にスリム化できる。複雑なHCIネットワークの可視化と自動化が可能になるため、サーバ管理者のネットワーク運用業務を省力化し、DX実現に向けて本当にやらなければならないことに時間を使えるようになる」(三好氏)

ハイブリッドクラウドのオンプレミスの安心を提供するHPE ProLiant DX

HPEの日野 創氏

 「HPE ProLiantは、市販サーバの中でワンランク上のセキュリティ機構を有している。ハイブリッドクラウド時代でオンプレミスを選択するユーザーに安心を提供する」とHPEの日野 創氏(ハイブリッドIT事業統括 ハイブリッドIT製品統括本部 カテゴリーマネージャー)はセミナー後の取材で話した。

 例えば「サーバー構成ロック」機能は、サプライチェーンリスクなどに備えて、サーバ構成の変更を検知する。これにより、移動中や安全ではない場所に展開されたシステムを保護できる。

 「One-Buttonセキュア消去」は、サーバのデータ消去をクリックで実行できる機能。サーバの廃棄や再利用などで初期化が必要な際に、手動による煩雑な作業が不要となり、迅速かつ安全に初期化できる。

 またHPE ProLiant DXは、低コストで高信頼のメモリ保護機能を提供。DIMM上のDRAMが2つ故障しても、システムに影響なく業務を続けられる。

 「Nutanixソリューションは幅広いハードウェアプラットフォームをサポートしているが、HPEとNutanixの協業を深めている。HPEならではのアドバンテージが加わることで、ユーザーの利便性や満足度が向上すると確信している」(日野氏)

柔軟な構成に充実した保守、HPE ProLiant DXの強み

SB C&Sの吉田幸司氏

 最後の「DXモデル 提案ポイントとSB C&Sの販売支援について」では、SB C&Sの吉田幸司氏(ICT事業本部 販売推進本部 ICTソリューション販売推進統括部 HCI&ストレージ&データマネジメント販売推進部 販売推進課)が、HPE ProLiant DXの提案ポイントとパートナー向けの販売支援について説明した。

 SB C&Sは、2016年にNutanix製品の取り扱いを開始して以来、好調にビジネスが推移しているという。販売パートナーに対しては、Nutanix製品への理解を深めるためのトレーニングを実施するとともに、実際に機能を体験してもらえるように検証機を無償で貸し出している。

 HPE ProLiant DXを取り扱うメリットについて吉田氏は「豊富なパーツを選択できるため柔軟な構成が可能となり、より顧客への提案がしやすくなる」と話す。例えば、Nutanixの中規模モデル「NX-3060-G7」はCPUが7種類、RAMが10種類なのに対し、HPE ProLiant DX360はCPUが34種類、RAMが25種類と選択の幅が大きく広がる。顧客の要件や構成が変わっても、その都度ハードウェアを入れ替えることなく柔軟に対応可能だ。

HPE ProLiant DXは豊富なパーツを選択できる(出典:SB C&S)《クリックで拡大》

 また吉田氏は次のように保守面が充実している点を挙げた。

 「HPE ProLiantシリーズと同じ安心のサポート品質とサポートエリアで保守対応できることに加え、最大7年までの長期保守が可能だ。ソフトウェアとハードウェアの保守種別をそれぞれ選択できるため、ソフトウェアについてはNutanixのProduction保守(サポート窓口は24時間365日対応)、ハードウェアについてはHPE ProLiantの24時間365日対応の保守をそれぞれ選択できる」(吉田氏)

 SB C&Sは全国8都市に営業拠点を構え、Nutanixビジネスを支援する体制として約50人からなる専門部隊を展開し、全国幅広くパートナーを支援している。技術力の高いエンジニアを擁しているのも同社の強みで、2016年の取り扱い開始以降、Nutanixの技術者表彰制度「Nutanix Technology Champion」を毎年受賞している。

 「Nutanix Technology Championはあらゆるクラウド、アプリケーション、テクノロジーグループのITプロフェッショナルの中でも、チャンピオンであると認定されたエンジニアに贈られるもの。2020年は、国内ディストリビューターでは唯一当社から2人のエンジニアが受賞した。これはパートナー様やNutanix様からも絶大な信頼を得られている要素の一つであると捉えている」(吉田氏)

 この高い技術力を生かし、同社エンジニアが執筆した技術書籍を翔泳社から出版している。第1弾が『Nutanix Hyper Converged Infrastructure入門』、第2弾が『Nutanix Enterprise Cloud クラウド発想のITインフラ技術』だ。

 さらに2019年、SB C&Sの最新技術情報発信サイト「C&S ENGINEER VOICE」を開設し、パートナーへの販売支援を強化している。「C&S ENGINEER VOICEでは、Nutanixのさまざまな機能やNutanix AHVへの移行法などを紹介している。顧客提案する際の情報収集コンテンツの一つとして、販売パートナーに活用してほしい」と訴えた。

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