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» 2020年02月18日 08時00分 公開

キッティングとは? PC管理担当なら覚えておきたい入れ替え作業の便利ツールと作業手順のまとめWindows 10のアップデートにも対応し切れる?

従業員の入社/退社の頻度が高まったり、リプレースのサイクルが短期化したりと、従業員用PCの管理や更新の作業は今まで以上に手間がかかる。従業員任せのセットアップではセキュリティ問題やトラブルも多い。さらにWindows 10のアップデートへの対応頻度を考えると効率化が必須だ。PC管理を効率化する上でチェックしておきたいのがキッティング作業だ。誤用されがちだが「キッキング」ではないのでご注意を。

[キーマンズネット]

 これから新入社員の入社、従業員の異動など、PCや社用スマートデバイスの新規購入や入れ替え作業などの繁忙期を迎える。PCの入れ替えを予定している企業も多いだろう。「え? 新しいPCを買って来て入れ替えるだけでしょ?」と甘く見ていると大変なことになる。PCを新たにセッティングしてすぐ使える状態にすることを「キッティング」という。今回はキッティングの方法について述べたい。

情報システム担当が知っておくべき「キッティング」の手順は

 PC管理を担当すると耳にするのが「キッティング」だ(誤用されがちだが「キッキング」ではない)。キッティングとは、機材を使える状態にするために周辺機器や必要なツール類をセットアップすることを指す。

 中でも情報システム部門の中ではほぼ「従業員用のPCに適切なアカウントを割り当てて業務で利用する環境を整え、周辺機器の接続確認を含め全て確認済みの状態で用意すること」を意味する。

 従業員がPCをすぐ使えるようにするキッティングには、大きく分けて、「購入したPCの販売業者にそのままキッティングもまかせる(あるいは作業をアウトソーシングするなどプロにまかせてしまう)方法」と、「従業員が手作業で行う方法」がある。

 社員が手作業で行う場合にも、専用ツールを使わず1台ずつ設定する方法と、専用ツールを使って多くの台数を一気に設定していく方法に分かれる。

 小規模企業なら、専用ツールを使わず、社員の手作業でキッティングすることが多いだろう。その場合の典型的なフローは次の通りだ(環境によって手順が前後する場合もある)。

  1. PCの開封、通電、モニターやマウス、キーボードなど周辺機器の接続
  2. BIOSなどのセットアップ
  3. OSのインストールと初期セットアップ、アカウント設定など
  4. ネットワークのセットアップ
  5. 業務アプリケーション類のインストールとセットアップ
  6. アンチウイルスソフトなどのセキュリティ対策のセットアップ
  7. 各種設定の動作確認
  8. 管理番号ラベルの貼り付けや管理台帳への記帳

 1台や2台ならば手作業でもそれほど苦にならないかもしれない。だが10台以上のキッティングともなれば、上記作業を繰り返し実施しなければならず、膨大な時間がかかる。かといって、手順をマニュアル化して従業員に任せた場合、作業内容が不十分だとうまく動作せず、問い合わせが頻発するかもしれない。またセキュリティ面に問題があることに気付かずに利用する従業員を放置することになりかねない。

 このため一定規模以上の組織で大量のキッティング作業が必要な場合は、OSやデバイスドライバー、アプリケーション類だけでも職務権限ごとにまとめてセットアップする方法が望ましい。そこでまとまった数のキッティング作業はクローニングツールを使う方法がおすすめだ。

クローニングツールを使ったキッティングの手順は?

 まとまった数のPCにキッティングを実施する場合は、専用の「クローニングツール」を使って効率化を図る方法がある。クローニングとは、マスターとなるPCのOSやアプリケーション、その設定を含むマスターイメージを用意し、丸ごとクローンを作成する(=複製する)ことを指す。クローニングの作業は次のようなフローが典型的だ。

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