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» 2019年12月06日 08時00分 公開

中堅中小企業にRPAが普及する日はくるのか

「RPAを開発できる人材がいない」「RPA化できるだけの大量の定型作業がない」「コストをかけられない」といった理由で、中堅中小企業にとってRPA導入のハードルはまだまだ高い。この課題に対する解決策を各ベンダーが打ち出し始めた。ざっくりと、どのようなものがあるのかを見ていきたい。

[溝田萌里,キーマンズネット]

 最近、RPA(Robotic Process Automation)ベンダーやRPA導入のコンサルティングを請け負う企業で「これからは中堅・中小企業です」という話を聞くことが多い。

 一般に「比較的安価に導入できる」「プログラミングの知識がないユーザーでも簡単に開発できる」として、比較的規模の小さい企業でも使いやすいといわれるRPAだが、実際には1ライセンスで100万円程度の費用がかかる上、ツールを操作するにはそれなりの勘所や研修が必要になる。大企業に比べて、予算やリソースを確保しにくい中堅・中小企業では、導入のハードルはまだまだ高いようだ。

 実際に、ITmediaエンタープライズで実施した「RPA(Robotic Process Automation)の導入状況に関する調査」(調査期間:2019年9月25日〜10月9日、対象者399人)では、従業員数が500人以下の企業におけるRPAの導入率は25%だった。

 導入したユーザー企業に「RPA、どうですか」という話を聞いてみた際にも「大企業のように大量の定型作業がないため、それほど費用対効果を出せない」「そもそも兼業で仕事をしていることが多いので、費用対効果を算出しにくい」といった声が挙がった。

 さらに、運用が始まっても「ロボットが止まった際にも気付けない」「気付いたとしても、ノウハウを持った人がいないので、なかなか原因を究明できない」といった運用時のトラブルが大きなストレスとなるようだ。

 ある企業では「ロボットが、Excelのシートから応募者の名前とメールアドレス、生年月日を抜き出す」というフローを組んでいたが、シートの一部で応募者の名前が抜けていたためにロボットがエラーを起こし、原因を突き止めるのに相当の時間がかかったという。大企業であれば、ロボットの保守、運用にプロパーの人間を割り当てて対処できるだろうが、中堅・中小企業ではそうもいかない。

 こうした状況に対し「これからは中堅・中小企業です」という事業者は、実際にどのような解決策を打ち出しているのか。本当にざっくりとで恐縮だが、以下で挙げてみたい

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