特集
» 2019年11月29日 08時00分 公開

貴社の資金繰りを判定するAI――FinTechはどこまで進むか

決算書なしで銀行から融資を受けられる時代が来た。各所で進むFinTechを支えるAIはどういったものだろうか。

[原田美穂,キーマンズネット]

 FinTechと聞いてどんなイメージを持つだろうか。一時の有象無象の暗号通貨ブームなどで、金融とIT技術の組み合わせにはよろしくない印象が刷り込まれた方が少なくないのではないだろうか。

 だがその裏側で国内の金融イノベーションを推進する法改正が進んだ。2018年の銀行法改正をきっかけに金融機関のオープンAPI整備が進みつつあり、電子決済代行業制度が確立した。一般消費者向けでは今やキャッシュレス決済で〇〇ペイが乱立し、ポイント還元などの施策もあり、利用者のすそ野は広がりつつある。この動きは法人、特に中小企業向けの経営支援にも広がる。

 三菱UFJ銀行は2019年6月20日から「Biz LENDING」という、中小企業向けオンラン融資サービスを展開している。正確には法人向け会員制Webサイト「MUFG Biz」の会員企業を対象としたサービスだ。経営分析支援サービスやAIを活用したニュース配信サービスと合わせて提供されるのが、Biz LENDINGだ。クラウド会計ソフトを展開するfreeeやMonyForwardも自社顧客の会計情報と連携して資金繰りをサポートし、資金調達の手段を提案するサービスを展開しており、地方銀行やネット銀行と提携したサービスを提供している。

決算書提出や面談なしに、どうやって融資可否を判定? AIは貴社の何を見るか

 銀行が企業に融資を行う際、通常は決算書や事業計画書などの審査が必要だが、このサービスは決算書が不要で審査後の入金まで最短で2日程度だという。対面の審査などは不要だ。だがこだけを聞くと、いわゆる消費者金融と何が違うのかが少し分かりにくい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

会員登録(無料)

ホワイトペーパーや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。