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» 2019年10月25日 08時00分 公開

近未来オフィス予想図:RPAとAIで仕事はどう変わるのか

RPA(Robotic Process Automation)やAI(人工知能)を活用することで未来のオフィスはどう変わるのだろうか。今回は、筆者が最近訪れた米国におけるHR Techのカンファレンスで話題を集めたソリューションを基に、人事業務が今後どのように変化するのかを予想する。AIが人事業務の多くを担う未来も遠くないかもしれない。

[秋葉尊,オデッセイ]

著者プロフィール:秋葉 尊(あきばたける)

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株式会社オデッセイ 代表取締役社長


大学卒業後、NECに入社。20年にわたり中堅企業や大企業に対するソリューション営業やマーケティングを担当。2003年5月にオデッセイ入社、代表取締役副社長に就任。2011年4月、代表取締役社長に就任。

ATD(Association for Talent Development)タレントマネジメント委員会メンバー、HRテクノロジーコンソーシアム会員、日本RPA協会会員を務める。

 RPA(Robotic Process Automation)を導入した企業の現状や、導入効果を継続的に高めるためのポイントなどを紹介してきた本連載。最終回は、RPAに止まらず、目まぐるしいスピードで進化するIoTの技術が企業の業務にどのような変化をもたらすかを考えてみたい。全業務を網羅するのは困難なため、筆者の専門であるHRTechを活用した人事業務について整理する。

 筆者はちょうど2019年10月1日〜10月4日にラスベガスで開催された「HRTechnology Conference&Expo2019」(以下HRT)に参加してきたばかりだ。本カンファレンスで見たソリューションや、その感想なども織り交ぜて紹介してみたい。

HRTechの動向

 最近のHRTech分野において、AI(人工知能)の活用範囲が顕著に拡大している。特に採用や配置、育成などの人材管理業務全般や情報分析業務ではその傾向が顕著だ。先日のHRTで開催されたスタートアップ企業30社によるPitchfest(自社ソリューションのプレゼンコンテスト)においても、PILOTが提供する、AIを活用した従業員へのコーチングシステムがグランプリを受賞し、賞金2万5000ドルを獲得した。

 その他、HRTに出展していた業務別のソリューションを参考に、最近のHRTechのトレンドを紹介する。

採用:トレンドは「Candidate engagement」(応募者エンゲージメント)

 2018年も感じたことだが、HRTでは採用関連のソリューションが多く出展されており、2019年は全体の25%(111社)を占めていた。また、HR業界の著名なアナリストであるJosh Bersin(ジョシュ・バーシン)氏も、基調講演の中で「AIはHRのどの領域よりも採用において成熟している」と述べていたので、米国では、採用領域で優先的にAIが活用されているのだろう。

 米国では、ATS(Applicant Tracking System:応募者追跡システム)が普及しているため、ATSの機能を拡張させる多くのソリューションが紹介されている。応募者への的確なフォローを支援するという従来の仕組みだけでなく、AIチャットbotなどを活用して応募者に対するサービスレベルを向上させることで入社意欲(Candidate engagement)を高めたり、入社前のエンゲージメントを測定システムで随時チェックしながら優秀な人材を入社までフォローしたりするソリューションが目に付いた。

 その他、採用面接をスマホで実施するデジタル面接や、AIを活用したアセスメントを実施することで、選考時のバイアスを排除しつつ、採用コストの削減と採用レベルの向上を図る仕組みも紹介された。新卒を大量に採用する企業では、面接関連業務に莫大(ばくだい)な時間とコストを投じているはずなので、これらの仕組みは日本市場でも受け入れられる可能性が高い。

配置:トレンドは「AIによるJob Matching」

 AIが人材の適正な配置案を、「Job Description」(職務記述書、以下JD)を考慮した上で提案するソリューションは興味深かった。あるソリューションは、6兆にも上る膨大なマッチングデータを教師データにして採用や異動時の配置案をシミュレートしており、利用開始時から精度の高い配置案を提案できる点を強調した。日本においても、JDを運用している企業であれば、効果的なソリューションになりそうだ。

 たとえJDを運用していなくても、アセスメント結果や異動および研修履歴などの人材情報からAIが配置案を提案してくれるソリューションが登場する日も近いのではなかろうか。

育成:トレンドは「AIによる個別育成」

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