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「PC」シェア(2019年第2四半期)

国内の法人向けPCの出荷台数は前年同期比45.0%増の405万台だった。「Windows 7」の延長サポートの終了に伴い、出荷台数が増えたとIDC Japanは見ている。

» 2019年10月15日 08時00分 公開
[キーマンズネット]

 IDC Japanの調査によれば、2019年第2四半期(4〜6月)の国内PC出荷台数は前年同期比45.0%増の405万台だった。法人向けは前年同期比65.3%増の285万台を記録した。2020年1月の「Windows 7」の延長サポートの終了に備えて、「Windows 10」搭載のPCへの切り替えが加速したことが要因となった。「Windows XP」の延長サポート終了時(サポート終了は2014年4月)にも法人市場は大きな盛り上がりをみせ、特に終了前後の第2四半期に出荷が集中したが、今回は出荷の山が分散するとIDC Japanは見ている。

 一方、2018年第4四半期(10月〜12月)から前年比増が続いている家庭市場は前年同期比12.7%増の112万台だった。

 ベンダー別の市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、1位は39.5%と前期同期と同様、首位を維持する。法人市場が前年同期比58.3%増、家庭市場が同比16.8%増と好調だ。次いで、2位は18.8%、3位は14.7%、4位は7.7%、5位は5.2%だった。3位のベンダーは法人市場、家庭市場ともに好調で、法人市場で前年同期比77.7%増、家庭市場は同比16.4%増だった。一方4位のベンダーは、法人市場は前年同期比45.5%増と伸びを見せるが、家庭市場は同比1.5%減と苦戦している。5位のベンダーは、新モデルの発売が法人市場および家庭市場の伸長に寄与し、家庭市場では前年同期比23.6%増だった。

(出典:IDC Japan)

 IDC Japanのアナリストは「2019年第2四半期の国内トラディショナルPC市場、特に法人市場の対前年比は記録に残る伸びを示した。これまでの好調は大企業の需要が主にけん引しているが、これから中堅・中小企業が本格的に動くことを考えると2019年末まで活況を呈するだろう」とコメントする。

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