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» 2019年09月27日 10時00分 公開

RPAを現場主導で導入した企業が陥りやすい落とし穴とは (1/2)

RPAを現場主導で導入した企業ではRPAの効果を継続的に出すために重要な「あること」が欠けている傾向にあります。それは何か、誰が率先してやるべきことなのか――解説します。

[秋葉尊,オデッセイ]

著者プロフィール:秋葉 尊(あきばたける)

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株式会社オデッセイ 代表取締役社長


大学卒業後、NECに入社。20年にわたり中堅企業や大企業に対するソリューション営業やマーケティングを担当。2003年5月にオデッセイ入社、代表取締役副社長に就任。2011年4月、代表取締役社長に就任。

ATD(Association for Talent Development)タレントマネジメント委員会メンバー、HRテクノロジーコンソーシアム会員、日本RPA協会会員を務める。

 前回前々回と2回にわたり、RPAの導入効果を最大化させるポイントを紹介した。今回は、RPAを導入後も継続的に効果を出し続けるために、考えておくべきことを紹介したい。

 RPA導入プロジェクトにおいて、各職場に配置したロボットが機能し、想定以上に業務を効率化できたとする。RPA導入プロジェクトを推進してきた担当者としては、これまでの苦労が報われたと安堵するタイミングだろう。しかしRPAプロジェクトの成功へは、まだ道半ばだ。RPAの導入効果を継続的に享受していくためには2つの重要なポイントがある。

ロボットプロファイル情報の管理を徹底する

 一つは、人事情報のようにロボットに関する情報が網羅された、人材プロファイルならぬロボットプロファイル情報の管理だ。導入したロボットがどこの部門でどのような業務を担当しているのかを一元的に把握できているRPAユーザーは意外に少ない。これは、RPAを現場主導で導入した企業で特に多く見られる傾向だ。ロボットのプロファイル情報を管理できていないことがRPAの導入効果を継続的に出せない原因の1つとも考えられる。

 ロボットプロファイル情報の用途はさまざまだが、主にロボットを安定的に運用するために活用する。ロボットは、現時点で人間のように学習してその経験を業務に生かすことができず、状況に応じて人間がフォローする必要があり、その際にロボットの情報が必要になるのだ。

 具体的なケースを挙げてみよう。一般的なWebサービスは、ある日突然画面イメージが変わることがある。このようなサービスを業務で利用している場合、人間であれば画面の項目の意味を理解しているので、Web画面のレイアウトが変わったとしても操作に支障はない。

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