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「スマートフォン」シェア(2019年第2四半期)

国内のスマートフォンと従来型携帯電話の出荷台数は前年同期比1.4%減の707.3万台だった。アップルのiPhone出荷が前年を上回る出荷を実現しシェアを維持した一方、Android陣営はハイエンド機種の出荷抑制傾向によって伸び悩んだ。

» 2019年09月24日 08時00分 公開
[キーマンズネット]

 IDC Japanの調査によれば、2019年第2四半期(4〜6月)におけるスマートフォンと従来型携帯電話を合計した出荷台数は、前年同期比1.4%減の707万3000台だった。スマートフォンに限定すると、前年同期比1.8%減の693万3000台だった。

 この要因として、アップルのiPhoneの出荷が前年同期比7.5%増の262万2000台に回復した一方、Android系はハイエンド機種の出荷抑制傾向が続いたため、前年同期比6.6%減となったことが大きい。

 ベンダー別のスマートフォンと従来型携帯電話を合計した市場シェアは、1位が37.1%でトップを維持し、前年同期比でシェアを3.1ポイント増加させた。2位は15.5%(110万台)、3位は9.5%(67万台)、4位が8.6%(60万8000台)、5位が8.0%(56万9000台)だった。

 一方、スマートフォン市場シェアは、1位が37.8%、2位が15.9%、3位が9.7%、4位が7.9%、5位が7.7%だった。今回の結果を2019年第一四半期の調査結果と比較すると、1位のベンダーがシェアを9.2ポイント落とし、3位と4位の順位が入れ替わった形となった。

 IDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューションのシニアマーケットアナリストの菅原 啓氏は、「4Gスマートフォンは成熟の段階にあり、特にAndroid系はハイエンドとミドルレンジに市場が分化する動きがここ数年続いているが、2019年に入ってからは『分離プラン』導入の影響を見定めようという動きが市場全体で強く、ハイエンドの出荷は伸び悩んでいる」と述べた。

スマホ 2019年第2四半期 国内スマートフォン出荷台数(出典:IDC Japan)
携帯電話 2019年第2四半期 国内携帯電話出荷台数(出典:IDC Japan)

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