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» 2019年09月20日 08時00分 公開

Googleマーケティングプラットフォームとは? 無料で始めるデジタルマーケティングの基礎

無料で使えるGoogleのデジタルマーケティング支援ツールの種類や使い方、類似製品にはどんなものがある? デジタルマーケティングは限られたプロだけのものではなく、今日急に自社製品のデジタルマーケティング担当になった人のために基礎情報を整理します。

[キーマンズネット]

 大手中堅といった企業規模を問わず、今や事業を推進する上でオンラインの商材訴求は必須といえます。とはいえWeb制作会社ではありませんし、オンラインマーケティング施策を事業に結び付けるミッションを抱える人は、1企業のなかにそう多くはないのではないでしょうか。

 筆者自身も、広告主として日々自社のWeb広告をチェックする立場にあります。しかし、元々Webマーケティングのプロではなく、いくつかの業務と並行して自社の商材をPRする施策を任される立場にありました。それでも広告主ですからさまざまな広告代理店とのやり取りや判断を任されます。そこで、自分自身がWebマーケティングについて「分かっていない」ことが多すぎて対等なお話ができていないと感じることが多かったのです。この状況を打破したのが、Webに特化したマーケティングプラットフォームです。

 本稿では特に筆者が利用するGoogle マーケティングプラットフォームの全容を紹介していきます。Webマーケティング施策のプロと関わる皆さんが、少しでも楽しく仕事に向き合えることを願っています。

統合マーケティングツールの今

 本稿ではここまでGoogleマーケティングプラットフォームを見ていきますが、まずはGoogle以外の統合マーケティングツールも知っておきましょう。ほんの数年前まで、マーケティング活動の一部を支援ツールが多数存在する状況が続いており、利用者側がデジタルマーケティングの知識を生かして各種ツールを組み合わせて利用するケースがほとんどでした。ところが、この数年でIIツールベンダーの大手企業が自社でマーケティングプラットフォームを提供するために、買収や製品開発を強化しつつある状況が目立ちます。例えば下記の企業はその代表例でしょう。

  • Salesforce「Marketing Cloud」
  • Oracle「Oracle Marketing Cloud」
  • SAP「SAP Marketing Cloud」
  • IBM「IBM Watson Campaign Automation」
  • Adobe「Adobe Experience Cloud」
  • Google「Google Marketing Platform」

 SalesforceのMarketing Cloudは、そもそもCRMの会社というだけあって、リードナーチャリング関連が得意分野です。ExactTargetを買収し、MAツールのPardotを手に入れています。OracleのMarketing Cloudは大企業向けのデータベースに強みをもったOracleのCRM製品を使う顧客基盤に対し、広告配信までを事業領域に加えてきました。オーディエンスのセグメンテーションを強化するために、世界最大規模のサードパーティーデータを抱えるBlueKAIの買収や、ソーシャルボタンを一括で設置できるAddThisを買収したりしているようにも見えます。

 SAPのMarketing Cloudは基幹システムを中心とした会社のプロダクトなこともあり、B2Bのマーケティングに強みを持っています。最近ではアンケート分析のユニコーン企業Qualiticsを買収し、ユーザー像を把握するところにも力を入れ始めていると考えらえれます。IBMのWatson Campaign Automationは、マーケティングプラットフォーム単体で勝負をするというよりは、Digital Strategyのコンサルティングの1つの武器として機能させようとしている可能性もあります。

 AdobeのExperience Cloudは、Adobeがそもそも画像や動画の編集ツールの会社であり、クリエイティブに強みを持っていましたが、2009年にWeb解析サービスSiteCatalystを持つOmnitureを買収したことにより、Webデザインの設計から効果分析、分析結果をデザインへ反映することができるようになりました。その後着々とマーケティング活動を包括的に扱えるようにプロダクトを拡充させ、最近ではMAツールのmarketoを買収したり、ECプラットフォームであるmagentoを買収することで、より幅広くユーザーエクスペリエンスを向上させ、より企業としてユーザーとサステイナブルな関係性でいれるような方向性を目指していると考えられます。

 このように最近ではITツールベンダー各社が、さまざまな分野に軸足を置きつつも徐々にデータドリブンなマーケティングを一社単独で展開できるように製品群を拡充していることが見て取れます。群雄割拠の情勢と言えるでしょう。

 この中でもGoogleのマーケティングプラットフォームは無料で始められるため、やや顧客層に違いがあるかもしれません。予算の心配をせずに小さく始めたいプロジェクトやWebマーケティングの「さわり」を理解する上で無料でトライできるGoogleは使い勝手の良いツールと言えるでしょう。次項からはGoogleマーケティングプラットフォームの全体像をみていきます。

Googleマーケティングプラットフォームとは

 Googleマーケティングプラットフォームは次の7つのプロダクトで構成されています。ここからはそれぞれの概要を確認し、それぞれがオンラインマーケティングのパフォーマンス最大化を目指すPDCAサイクルの中でどんな役割を担うのかを理解していきましょう。

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