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» 2019年08月21日 10時00分 公開

AI-OCRは「手書き文字」をどこまで正確に読み取れるのか

AI-OCRの読み取り精度は既存のOCRと比べてどこまで実用水準に達しているのか。3つのAI-OCR製品を使って、個人差が大きく識別が困難とされる手書き文字の認識率の違いをMM総研が検証した。

[キーマンズネット]

 紙データのデジタル化を担うOCR領域において、AI(人工知能)援用が注目を集めている。いわゆる「AI-OCR」だ。

 従来型のOCRであっても活字の読み取りに関しては、きれいにスキャンされていれば9割以上の精度で文字を正しく認識する。AI-OCRには、ディープラーニングなどの機械学習の成果を用いることで手書き文字の読み取り精度の改善が期待されている。

 MM総研の調査(注1)によれば、AI-OCRを導入済みの国内法人は9.6%だった。「利用に関心がある」と答えた法人は51.9%に達し、業種別にみると卸・小売業、製造業、官公庁など手書き帳票が大量に発生する業種で強い導入意向が見られる。

AI-OCRの利用状況 AI-OCRの利用状況(出典:MM総研)

 同社は「AI−OCRは、RPA(Robotic Process Automation)と組み合わせることで、オフィスにおけるデータ入力作業の生産性向上につながるとして注目されている」と分析する。導入済み企業に効果を尋ねたところ、「データ作成に要する時間(を削減できた)」(85.7%)、「ミスの発生率(を削減できた)」(82.1%)、「当該業務に必要な人員数(を削減できた)」(78.6%)といった回答が得られた。

AI-OCRの導入の効果 AI-OCRの導入の効果(出典:MM総研)

注1 MM総研「国内法人のAI-OCR導入実態調査(2019年6月実施)」

全業種を対象に「働き方改革」「オフィス業務改革」に関心の強い国内法人のホワイトワーカー1000人を対象に、MM総研がオンラインアンケートで実施した(調査期間:2019年6月21〜24日)。


AI-OCRの「手書き文字」読み取り精度を検証した

 MM総研は、日本市場で流通する3つのAI-OCR製品を対象に手書き文字の読み取り精度を検証した。対象としたのは「AIよみと〜る」(NTT東日本)、「tegaki」(Cogent Labs)、「LAQOOT」(ユニメディア)だ。

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