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» 2019年06月06日 18時54分 公開

日本IBM“7年ぶりの日本人社長”が語る「日本企業デジタル変革」のリアリティ

日本IBM社長にはえぬきの社員が就任。日本の企業ITに「コグニティブ・エンタープライズ」を普及させるため「丁寧なコミュニケーション」と総力戦で挑むという。具体策はどうなっているか。

[原田美穂,キーマンズネット]

 2019年5月1日、日本IBMに実に7年ぶりの日本人社長が誕生した。しかも日本IBMの「はえぬき」の社員からの抜てきだ。

日本IBM社長の山口明夫 氏 日本IBM社長の山口明夫氏

 新たに日本IBMの社長に就任した山口明夫氏は、1987年、大学卒業と同時に日本IBMに入社。以来、ソフトウェア部門のセールス、金融機関向けのシステム開発プロジェクトなどの指揮を執ってきた。米IBMのソフトウェア事業部や2007年GBS事業を担当するなど、日本企業だけでなく米IBMとのつながりも深い。日本IBMの執行役員を務める傍ら、2017年7月から米IBMの経営執行メンバーにも就く。「もともと20代のころはシステム解析のエンジニアとして、ストレージのダンプファイルを解析し、システムの高速化や最適化に腐心する日々を送ってきた」と振り返るように、根っからの技術者でもある。

 さて、その山口氏が日本IBMグループのミッションとして掲げたスローガンは、「最先端のテクノロジーと創造性をもって、お客様とともに、仲間とともに、社会とともに、あらゆる枠を超えて、より良い未来作りに取り組む企業グループ」(引用ママ)だ。

「コミュニケーションはもっと丁寧になるべきだった」

 山口氏は「コミュニケーションはもっと丁寧になるべきだったと感じている」と、直近の日本IBMの状況を振り返る。部門間の風通しが悪く硬直した組織になっていた――発言の裏側にはそうした反省も垣間見える。山口氏は社内、社外のいずれの「コミュニケーション」も改革する考えだ。

 社内では部門の枠組みを超えて顧客価値を見直す組織作りを進める。その一環として早速、評価指標も変えつつあるという。「文化を変える目的で、他者への貢献を評価制度の中に含めるようにしていく。米本社の了承を得た組織改革の施策だ」(山口氏)

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