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» 2019年05月09日 10時00分 公開

RPA、約12万時間削減の裏でロボット停止の嵐――リクルートはどう解決したのか (4/4)

[吉村哲樹,オフィスティーワイ]
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RPA導入で年間約12万時間の工数削減を実現

 現在、リクルートライフスタイル全体で100台以上のロボットが稼働し、年間で12.1万時間の工数削減効果(2019年3月末時点)が生まれている。戸崎氏は、従業員が単純な定型作業から解放され、より付加価値の高い業務に注力できるようになったと成果のインパクトを語る。

 「データの加工や入力、原稿制作などの作業は、ある時期に集中的に発生するために、どうしてもその時期だけ無理な残業が発生することもありました。そうした作業をRPAによって自動化したことで、労働時間が平準化され、事業計画の立案やクライアントとのコミュニケーションなど、本来の業務により多くの時間を割けるようになりました」(戸崎氏)

 現在も、戸崎氏ら業務現場の担当者と、音羽氏ら技術部門の担当者が密に連携を取り、毎週定例会を開催してRPAを使った業務改善の可能性を探り続けているという。今後は、取り組みの中でOCR(光学的文字認識)やAI(人工知能)といった技術との連携にも挑戦し、自動化の範囲を拡大したいと音羽氏は抱負を述べる。

 「OCRとRPAを連携させることで紙を使った業務の自動化や効率化を実現したいと考えています。またRPAをAIと連携させれば、例えば操作対象システムの画面の仕様が変わったとしても、人間のように自律的に変更点を判断して動き続けるようなロボットが実現できるかもしれません。弊社内にはAIの研究を行っている部署もありますから、社内で部署間の連携を図りながら、より高度なAIの活用にチャレンジしていきたいと考えています」(音羽氏)

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