特集
» 2019年04月02日 08時00分 公開

稟議書100件と決別、PC費用300万円の削減――0円ツールを使った企業のPC改革 (3/3)

[白谷輝英,伝]
前のページへ 1|2|3       

年間およそ300万円を削減、約100通の稟議書がなくなる

 どのような効果が出たのだろうか。まずは、Simplit Managerで資産管理を行うことでリアルタイムにPCの台数や現状が分かるようになり、「各部門のシステム管理担当者や情シスの担当者にとって、管理が楽になりました」と佐々木氏は話す。

 レンタルPCに切り替えたことで、PC調達にかかるコストも大幅に削減できた。標準的なデスクトップPCの年間コストが1台で平均2万3000円ほど削減され、全体で300万円程度のコストが浮く見込みだという。経理担当者の工数も減り、リースのように、物件の金利を交渉し、1台あたりの利率を計算する必要もなくなった。「これまで数人がかりで処理していた仕事をゼロにできたのではないかと感じています」と佐々木氏は話す。

 さらに、Simplit Managerのカタログ機能の活用が広がり、社内全体でPC利用申請や承認のオペレーションが楽になったという。

 「これまでは、PCのリースについて年に100通以上の稟議書がつくられていました。記入する従業員だけでなく、承認する管理職や役員にも負荷がかかっていたのです。今では、その手間がほとんどなくなりました」(今村氏)

 従業員の中には、カタログの標準機にはない高性能マシンを求める人もいるため、稟議書で購入やリースを申請する仕組みも残している。しかし、その種の申請に対しては、「本当に必要なのか」と質問を重ねることで、従業員に「標準機でも間に合う仕事は、標準機で何とかしよう」という意識が根付き、結果的に稟議書による申請はほぼなくなったという。

 同社は今後、Windowsの更新作業や保守なども、横河レンタ・リースに依頼することを検討している。その背景には、PCの導入や保守、管理といった業務を外部のプロに任せ、制作スタッフや経理、情シスが本業に打ち込める体制を築く狙いがある。

 「世の中には、『オペレーションに血が通っていない』と感じさせる会社もあります。仕組みだけ提供されて後はほったらかしになる危険性がないとはいえません。横河レンタ・リースさんは仕組みの提供だけでなくオペレーションにもこだわっていると感じます。例えば、以前PCを包装している返却段ボールの処分に困るという話をしたところ、段ボールは処分し、PC裸引き取り対応をしていただけました。他にも、ハードウェアを運ぶ搬送用具に独自の工夫を施して製品の安全性を守ろうとしています。そうした企業なら、アフターケアやメンテナンスもきちんとしてくれると感じています」(佐々木氏)

PC管理に携わるYAMAGATAの従業員の方々
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

会員登録(無料)

ホワイトペーパーや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。