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意外と簡単、今「攻めの情シス」に求められているもの働き方改革×セキュリティの一挙両得

ITを活用してすぐにでも生産性を向上させたい企業は多い。本来ならば情シスが活躍するシーンなのに、ユーザー部門は不満を抱えるばかり。だが、働き方改革の実現は社内インフラ改革のチャンスでもある。それはなぜか。

» 2019年03月20日 10時00分 公開
[PR /キーマンズネット]
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 中小企業の情報システム部門は、必ずしも十分とはいえないリソースをやりくりしながらITシステムの安定運用に努めている。それと同時に「業務システムにログインできない」「無線LANがつながりにくくて業務にならない」といった、ユーザー部門から寄せられる問い合わせに対応し続けている。

 だが、ユーザー部門は情シスの“奮闘ぶり”を「業務システムは常に使えて当たり前、ネットワークが遅くなるなんて大問題だ」と考える。それどころか「情シスは既存システムの“おもり”しかやりたがらず、現場業務の生産性を上げることなど二の次だ」と捉えるフシさえある。

 ビジネスに寄与しない情シスはいらないという「情シス不要論」が語られるようになって久しいが、PCやネットワークのサポートを行うヘルプデスク的な仕事がなくなることはないだろうと高をくくっていないだろうか。

 しかし実際にユーザー部門の情シス離れは始まっている。ただでさえ「Windows 7」のサポート終了を直前に控え、「Windows 10」への移行で多忙を極める今、情シスに求められるものとは一体何なのだろうか。

ユーザー部門と情シスの不幸な「すれ違い」が生産性向上を妨げる

 ユーザー部門が独自にIT予算を持つ割合が増えている。キーマンズネットが実施した「企業におけるIT予算の使い道に関する調査」(調査期間2018年4月19日〜5月10日、有効回答数169件)によれば、ユーザー部門が「IT部門が関与しないIT製品やサービスの導入予算」を持つ割合は39.1%(対前年7.3ポイント増)と伸びた。

 キーマンズネット編集部は、この傾向は今後も継続すると見ている。同調査でユーザー部門会員から寄せられたフリーコメントを読むと、情シスに対する不満が高まっていることが分かる。

  • 情シスが現場の業務フローを知ろうとせずに机上の空論でシステムを作ってしまう
  • 新しい技術やトレンド情報を仕入れて新しいシステムにしようという雰囲気がない
  • コストにしか関心がなく、現場の要望や不満、未来のあるべき方向に理解を示してくれない
  • セキュリティ対策が優先されてクライアント環境の使い勝手が犠牲になっている
  • PCを持ち出したいが持ち出しルールや紛失時の対処方法など取り決めごとが複雑だ

 背景には働き方改革があるのだろう。2019年4月に施行される働き方改革関連法は、長時間労働の是正と多様で柔軟な働き方の実現を目指すものだ。だが、やみくもに「残業をなくそう」「休みを取ろう」と号令をかけたところで、ボトルネックになっている業務プロセスの改善が伴わなければ何も変えられない。だからこそユーザー部門は積極的にITを導入して生産性を上げたいと希求するのだ。

 一方で情シスは、喫緊の課題としてWindows 10移行に取り組まなければならない。Windows 7の延長サポート終了が2020年1月14日に迫っているが、取材を通じてみると「Windows 10への移行をまだ検討中だ」という中小企業も多い。

 ご存じの通り、Windows 10はこれまでのWindowsと異なり、WaaS(Windows as a Service)という新しいアップデートの考え方に基づいている。「WSUSサーバはどうするのか」「互換性の検証はどうするのか」「更新計画をどうするのか」。これまでのOS移行以上に情シスは考えなければならないことが多い。リプレースするPCは既存機種の後継機で済ませ、ユーザー部門の要望を聞いている余裕はないと後ろ向きの気持ちで臨んでいないだろうか。

 このような「すれ違い」が続くと、人ごとだと思っていた情シス不要論が現実味を帯びてくる可能性があるし、PCリプレースだけが目的になってしまえば働き方改革も成功しない。Windows 10移行は、ユーザー部門が求める働き方改革実現のための社内インフラの改革のチャンスだ。これらの課題を乗り越えられれば、情シスは頼りになるとユーザー部門から再評価され、会社全体の生産性向上にも貢献できるだろう。

現場が抱える柔軟な働き方の実現とセキュリティ確保のジレンマ

 「攻めの情シス」として評価されている人を編集部でも何人か取材したが、彼らは何も「とんがった提案」をしているわけではない。むしろ「ユーザー部門とIT部門のコミュニケーションを円滑にすることを心掛けている」「ユーザー部門が望んでいない”攻めた”提案をすることが攻めの情シスではない。ユーザー部門が直面している課題とは何なのか、何を改善できたら喜ばれるのかを一緒に考えれば、ビジネスの生産性も上がる」とコメントする。

 大事なのは「現場を知ること」だ。例えば客先訪問が多い営業部門は、会議資料作成や営業報告のために会社に戻ってから作業することが常態化している。これらを移動中に処理できれば効率的だが、不特定多数の目があるような場所で作業するとなると情報漏えいのリスクがある。

 しっかりとしたセキュリティ対策が必要だ。社員の多くがノートPCを持ち出すようになれば、おのずと紛失や盗難といったリスクが高まる。日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)の報告によれば、2017年に発生した情報漏えい事故の原因において「端末の紛失・置き忘れ」(21.8%)は「不正アクセス」(17.4%)よりも多い。「端末の盗難」(6.5%)も加えたら、1位の「誤操作」(25.1%)も抜いてしまう。

 だが、現場はセキュリティ対策の必要性を分かっていながら、煩わしくも感じている。多くの企業で「Windowsのログオンパスワードは使いまわさず、複雑なものにして定期的に変えましょう」「離席するときは必ず画面ロックをかけましょう」「データはファイルサーバなど社内に保存し、ノートPCには残さないようにしましょう」といった運用ルールを定めている。だが「守っていたら仕事にならない」と抜け道を見つけ出すユーザーも多い。

 こうした問題を回避するにはデスクトップ仮想化(VDI)が考えられるが、中小企業にとってVDIの導入はサーバやネットワーク環境の整備にコストがかかり過ぎる上、ユーザーからの問い合わせ対応なども含めると運用負荷が高い。ノートPCにデータ暗号化ソフトを導入することも考えられるが、やはり追加コストが避けられない。

 そこで注目したいのが、軽量かつセキュリティを高める機能を標準搭載する富士通の法人向けノートPC「LIFEBOOK U938/V」と業務の生産性を高めるソリューション群だ。Windows 10移行と働き方改革を同時に成功に導くだろう。

安心のセキュリティ対策で積極的に持ち運びたくなる”薄軽“ノートPC「LIFEBOOK U938/V」

 富士通が「ウルトラ・スリムモバイル」と銘打つLIFEBOOK U938/Vは、薄さ約15.5ミリ、重さ約799グラムという超軽量コンパクトボディーに13.3型フルHDディスプレイを搭載するテレワークに最適なノートPCだ。一般的な業務であればストレスを感じないスペックに加えて、薄くて軽く持ち運びがとても楽になる。

 さらに注目すべき点は長時間の作業でも安心できるバッテリー持ちの良さだ。LIFEBOOK U938/Vは、約17.0時間の連続使用を可能とする大容量バッテリーも選択できる(標準バッテリーは約8.3時間)。これならば本体だけ持ち出しても問題ない。万が一に備えてACアダプターを持ち歩きたい人でも、重さ約150グラムの軽量小型タイプだから、かばんに入れても邪魔にならない。

 薄くて軽量なモバイルPCは、現在、数多く存在するが、LIFEBOOK U938/Vの最大の特長は、セキュリティ対策機能に抜かりはないということだ。標準で指紋認証機能を搭載し、オプションとして手のひら静脈認証に置き換えることも可能だ。

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 Windowsのログオン認証だけでなく、クライアントソフト「SMARTACCESS」を利用することで、業務アプリケーションなどのシングルサインオンも実現できる。さらに生体情報などを用いた認証に必要なハードウェアとソフトウェアを一体化したアプライアンス型サーバ「Secure Login Box」を導入すれば、登録ユーザーとパスワード情報を一元管理できる。

 富士通が誇る手のひら静脈認証技術は、世界60カ国、7000万人に利用されている。静脈は個人ごとに異なる体内情報なので、盗まれにくく偽造によるなりすましが困難だ。手のひらの血管は太いため寒暖に左右されにくく、誰でも安定した認証が可能になる。ユーザーは非接触センサーに手のひらをかざすだけ、体感認証時間は1秒以下だ。

 これならばパスワードの使いまわしや、そもそもPC画面にパスワードロックを行わないユーザーによる情報漏えいリスクに対する不安も払拭(ふっしょく)できる。また、「パスワードが分からない」「業務システムにログインできない」といった情シスへの問い合わせも減らせるだろう。

PC内のデータは自動的に「無意味化」と「分散保存」で守る

 ノートPCを社外に持ち出した際の紛失や盗難で情報が漏えいすることを懸念する声も根強い。LIFEBOOK U938/Vが標準搭載する秘密分散ソリューション「Portshutter Premium Attachecase(ポートシャッター プレミアム アタッシュケース)」があれば安心だ。

 これはノートPCで作成したデータを自動的に無意味化して分散保存する技術だ。社内で作業する際にデータの断片をノートPCとファイルサーバに分割して保存する。両方の断片がそろわなければファイルを復元できない。つまりLIFEBOOK U938/Vが悪意のある者に持ち去られても、ファイルサーバにアクセスできない環境においては分散片が結合できず、データを見られることがない。

 社員がノートPCを持ち出す際には、専用ツールを使ってファイルサーバから対象となる分散片をスマートフォンに保存する。この作業はドラッグアンドドロップするだけなので直感的で簡単だ。ファイルは、PCとスマートフォンがBluetoothで接続された状態で結合し、開くことが可能になる。万が一ノートPCを盗まれてしまったとしても、スマートフォンとのBluetooth接続が解除された時点でファイルは分散化し、無意味なものとなるので安心だ。

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Webカメラを使ってPCを自動ロックする

 PC作業中にふとしたことで一時的に離席する際、PCロックを掛け忘れることはないだろか。また電車内や喫茶店などでノートPCを広げて作業する場合、背後からのぞき見によるパスワード盗難や情報漏えいリスクも考えられる。

 こんなシーンでは富士通の独自技術「Sense YOU Technology Biz」が役に立つ。PCログオン時に検出した顔で画面の前にいるユーザーを認識し、離席時には自動的に画面オフ、そして即座に画面ロックを行うもので、同社のWebカメラ付きPCに標準搭載される。

 またPC利用時には登録ユーザーを継続して検知し、非登録者がユーザーの背後からのぞき込んでいることを検知したら即座に警告画面を表示する。いわゆるショルダーハッキングにも有効だ。

LIFEBOOK U938/V 軽量コンパクトで持ち運びたくなる「LIFEBOOK U938/V」

 このように持ち運びのしやすさと安心安全なセキュリティを高いレベルで両立するLIFEBOOK U938/Vと一連のソリューションであれば、ユーザー部門の要望に十分に応えられるだろう。

 ユーザー部門は情シスに不満や希望をぶつけてくるが、実際にどのようなソリューションを用いれば解決できるのかということまで至っていない可能性もある。現場を知り、ITを知る情シスだからこそ最適な解決策を導ける。これが、これからの企業が求める真の情シスの姿なのだ。

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