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» 2019年02月08日 10時00分 公開

RPAは使いものにならない……? 導入企業の訴えまとめ【実態調査】 (4/4)

[キーマンズネット]
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実際のところ使いものにならない……? 読者から寄せられたRPAのリアル

 フリーコメントでも、RPAのトライアルや本格導入時の障壁を聞いた。特に意見の多かったロボット開発、運用に関するコメントの一部を紹介する。

開発

 RPAの開発は思った以上に時間や手間、スキルが必要だという意見が多かった。中には「意外と開発に時間がかかり、その割にやれることが予想よりも限定される」「期待した効果が得られなかった」「実際のところ使いものにならない」と理想と現実のギャップを述べる声もあった。

  • 業務のシナリオ化という事前準備が大変だ
  • 思っていたよりロボットの作成に手間が掛かる
  • RPAの開発にそれなりのスキルを要する
  • 対象システムの画面変更やアップデートの都度、ロボットの修正が必要である
  • WindowsのUpdate時の対応などが難しい
  • 自社で活用しているツールがIEにしか対応していない
  • ポップアップウィンドウへの対応が難しい
  • PCの型によって、ロボットの微調整が必要である
  • 既存システムとの連携が大変である
  • ロボット用のIDを作成する際、パッケージ製品のライセンス料、IDの体系などが分かりにくい
  • ロボットがうまく動かない

 RPAは、動作する実行基盤や操作する対象のアップデートといった変化の影響を受けやすい。コメントから、WindowsのUpdateや画面変更にも気を付ける必要があると分かる。

運用

 一方、運用面ではロボットの運用ルールの策定や企業の管理外にある「野良ロボット」への対策など、導入後のメンテナンス負荷に関するコメントが目立った。

  • IT部門とユーザー部門の役割分担が難しい
  • 現場部門がRPAを知らない
  • ロボットが業務の変更に追随できない
  • メンテナンスの負荷と自動化による負荷軽減のバランシングが難しい
  • 野良ロボットの対策と運用ルールの策定に苦労する
  • ロボットが放置される
  • 情報共有に苦心する
  • ユーザー教育が難しい
  • 仕事がなくなる、変わることへの不安がある

 導入後にロボットが停止し、ユーザーの利用率が落ちる(放置される)というケースはよく聞かれる。ロボットを作成して終わりではなく、その後のメンテナンスや活用のための組織体制、ルール作りが課題に挙がることも多い。コメントからもその実態がうかがえた。


 今回の調査では、RPAの認知度が上がり、従業員規模の多い企業から順次導入が進んでいると分かった。一方で、トライアルを含め導入企業からは、RPAに関する具体的な課題も寄せられた。

 RPAをトライアルで使用中または導入中の企業の12.7%は、「ツールを乗り換える予定がある」とも回答しており、理由を掘り下げると「ロボットが停止することが多々あり、業務に支障があるため」という意見も見られた。

 こうした課題は導入してはじめて分かるノウハウであり、先行企業では知見が蓄積しているとも分かる。RPAの導入企業は今後も増えると予想でき、その知見に加速度的な差が生まれると話す人もいる。RPAに興味がある企業、導入を検討している企業は、先行企業のノウハウを、自社プロジェクトの参考にしてほしい。

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