コラム
» 2019年02月07日 11時00分 公開

歴史の変遷から学ぶ――ウイルスが爆発的に増加した理由

「セキュリティ対策は企業の存続を揺るがす緊急課題」なのだが、どうにも予算が確保できない。十分な予算が取れない中堅・中小企業にとってはどのような防御手法が効果的なのか?

[滝沢優一,パナソニック ソリューションテクノロジー]

本コラムは2016年11月1日に掲載した「歴史の変遷から学ぶ――ウイルスが爆発的に増加した理由」を再編集したものです。

 特定の企業を狙った標的型攻撃や身代金の取得を目的として無差別に攻撃するランサムウェアが猛威を振るっており、さまざまな企業が謝罪会見を行うなど社会的にも大きな問題になっています。ただ、「セキュリティ対策は企業の存続を揺るがす緊急課題」であると分かってはいても、

  • 何をどこまで対策すれば良いのか分からない
  • 費用対効果や予算面で、経営者の理解が得られない

などの悩みを、情報システム部門の人からよくお聞きします。

 本コラムでは、標的型攻撃やランサムウェア攻撃について正しい理解をしていただくとともに、

  • なぜ攻撃を防ぐことができないのか?
  • 防御するためにはどうしたらよいのか?
  • 十分な予算が取れない中堅・中小企業にとってはどのような防御手法が効果的なのか?
  • 経営者をどのように説得すればよいのか?

という観点でお話していきます。

 本題に入る前に、現在の攻撃がいかに防御しづらいものかを理解いただくため、昔と今とを比べ、ウイルスがどのように進化してきたのかご説明します。

ウイルスの歴史と変遷

 人類初めてのコンピュータウイルス(以下ウイルスと記載)は、1980年代初頭に作られたといわれています。当時のウイルスは画面に警告文を出す程度で大きな害を及ぼすものではありませんでした。

 「ちょっとみんなをびっくりさせてやろう」という程度で始まったウイルスの開発は徐々に開発者の自己顕示欲へと変化し、1980年代後半になると悪意のあるウイルスの開発へと進んでいきます。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

会員登録(無料)

ホワイトペーパーや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。