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» 2018年12月17日 10時00分 公開

RPAがセキュリティリスクに? 企業が知らない盲点とはエバンジェリストが教える、RPA成功の絶対条件(3/3 ページ)

[志村裕司,Blue Prism]
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2人で400台も管理できる、野良ロボットを生まないガバナンス

 Blue Prismは、製品内に標準機能として「コントロールルーム」と呼ばれる管理のためのコンソール画面があります。ロボットのステータス管理や高度なスケジューラ機能を利用でき、全てのロボットを簡単に一元管理できるため、デジタルワーカーが拡大するにつれて威力を発揮します。

図2 Blue Prismコントロールルーム画面の例 図2 Blue Prismコントロールルーム画面の例

 ガバナンスの観点では、コントロールルームで全体を一元管理することも重要ですが、ロボット開発や運用作業時にログインを要求し、必ずログが取得される仕組みや、アクセス権限に応じたふるまいのみ許可し、勝手な実行を許さないことも同様に大切です。

 例えば欧州の大手エネルギー企業npowerは、Blue Prismを活用して主にバックオフィス業務の自動化を推進し、毎年15億円ほどのコスト削減効果を上げているそうです。それほどの効果を上げるにあたって、400台のロボットをたった2人で管理しているとのことで、Blue Prismの高い管理性を証明しているよい事例です。

 高いレベルでガバナンスを実現するには、単に製品を導入するだけではなく、きちんとした体制作りや手順の整備も必要です。しかし、コンプライアンスやセキュリティを考慮して作られた製品を使うことで、それらの検討や運用にかかる時間と手間を大きく削減でき、リスクも回避できます。

 最近は、デスクトップ型のツールを導入した企業が、RPAの活用を拡大するにつれて、いわゆる「野良ロボット」の問題に直面し、サーバ型のRPAに乗り換えを検討する例が増えていると感じています。

 RPA製品を選ぶ際には、どうしても導入のしやすさといった観点に比重を置きがちですが、RPAもまた企業システムの一部であり、使い勝手だけが重要なわけではありません。RPA導入における成功のポイントの1つが、製品選定時に優先度を下げがちなコンプライアンスやセキュリティといった観点にあることを忘れてはなりません。

 いかがでしたでしょうか。コンプライアンスやセキュリティというのはお堅いテーマでとっつきにくいと感じるかもしれませんが、RPA導入時には必ず考えなければいけないテーマです。皆さまもぜひこの機会にご検討いただければと思います。

 次回はロボットの運用モデルをテーマに、いかにしてRPAの規模を効果的に拡大すべきかをお伝えする予定です。どうぞお楽しみに。

企業紹介:Blue Prism

RPA(Robotic Process Automation)ソリューション、「Blue Prism」を提供する企業。2001年に創業以来、RPAのパイオニアとして、約15年にわたり世界中の企業における新たな働き方の実現を支援してきた。「エンタープライズRPA」というコンセプトのもと、拡張性、耐障害性、セキュリティ、コンプライアンスといった機能を提供し、クラウドやAI(人工知能)との連携もサポート。Coca-Cola、Pfizer、IBM、Nokia、Siemens、Zurichといった有名企業で多くの実績を持つ。

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