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» 2018年09月27日 10時00分 公開

IT担当者300人に聞きました:RPA導入に関する意識調査(2018年)/後編 (1/2)

キーマンズネット会員230人を対象にアンケート調査を実施した。導入を想定する時期や期待する機能などRPAの利用実態が明らかになった。

[キーマンズネット]

 キーマンズネットは2018年8月10〜31日にわたり、「RPA(Robotic Process Automation)導入に関する意識調査」を実施した(有効回答数:230件)。回答者の内訳は情報システム部門が44.8%、営業・販売・営業企画部門が13.5%、製造・生産部門が10.9%、経営者・経営企画部門が6.5%だった。

 今回は「RPAに期待する機能」や「導入を想定している時期」に加え、「具体的な導入を検討する際の障壁」などを調査した。なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。

RPAに期待する機能は「AIによる複数データ解析からの自動処理」など

 前編では全体の4割で「業務の半分以上が定型業務」である実態や、8割がRPAを認知、理解しているなどの調査結果を基に、企業におけるRPAニーズの高まりを紹介した。

 後編ではまず、全体に対して「今後、RPAに期待する機能」を聞いた。その結果「画像認識AIを組み合わせた自動文字認識とデータ入出力」が過半数の51.3%、「低コストでの既存システム間連携」46.5%、「契約書などの文書確認に関わる処理の効率化」41.3%、「音声データ解析を組み合わせた自動入出力」33.9%、「推論や予測分析などのAIを使った伝票処理の効率化」30.0%と続いた(図1)。

 画像認識による文字データや音声データなど複数データの自動解析や、それらにAIを組み合わせることによる、さらなる業務効率化を求める声が多数集まった。この要望を見るだけしても企業におけるRPAへの期待の大きさが見て取れよう。

RPAに期待する機能 図1 RPAに期待する機能

期待値の高いRPA、なのに「導入時期は未定」が54.4%の謎

 適用で効率化が期待できる業務が存在し、かつ認知や理解度も高いRPAだが、実際の導入はそこまで進んではいない。RPAを「導入済み」の企業が全体の14.3%にとどまっていることからも明らかだ。

 また、RPAについて「興味がある」「導入を前提に調査中である」「導入計画がある」と表明している回答者を対象に「導入を想定している時期」を聞いても、54.4%と過半数が「未定」と回答し「1年以内」は38.9%にとどまる結果となった(図2)。導入検討企業であっても、具体的に導入時期が想定できている企業より「未定」の企業の方が多いことになる。

導入を想定している時期(導入検討企業) 図2 導入を想定している時期(導入検討企業)

 調査ではこの他、回答者全員に対して主要RPA製品について製品名の認知度合いや使用経験の有無などを聞いた。その結果、製品名の認知度が最も高い製品でも「知っている」とした回答者の割合は35.7%と決して多くはないことが明らかになてっている。

 こうしたことからも、RPAに興味はあれど具体的な製品名に落とし込んで検討できている企業はまだ多くないようだ。

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