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保留や転送、スマートフォンでどうやるの? クラウドPBXサービス運用の現実IT導入完全ガイド(4/5 ページ)

» 2018年07月09日 10時00分 公開
[酒井洋和てんとまる社]

VoIP利用で気を付けたいネットワーク設計

 クラウドを経由することで一番障害になりやすいのが、やはりネットワークの部分だろう。企業内の音声コミュニケーションの約7割は内線電話だといわれており、この膨大なトラフィックが一気にクラウドへ押し寄せることになる。

 従来のデータネットワークに音声パケットを乗せていくことになるため、既存ネットワークが現状どんな状況なのかを可視化したうえで、最適なネットワークを用意する必要がある。特に最近はセッション数を多く消費し、ロングパケットにはあまり強くないOffice365などネットワーク泣かせのサービスも多く、十分な設計が求められる。

 なお、携帯電話網を利用したサービスであれば、既存ネットワーク網に影響を与えることなく運用できるため、ネットワーク設計に頭を悩ませることもない。

品質に影響するラストワンマイルのWi-Fi

 ネットワークで引っ掛かりやすいポイントの1つに、既存のWi-Fi環境が挙げられる。最近は多くの企業でWi-Fiが社内に敷設されているが、中にはコンシューマグレードのアクセスポイントを採用している企業もある。当然ながら音声品質にも影響を及ぼすことになるため、きちんとしたエンタープライズレベルの環境に入れ替えていく必要が出てくる場合もある。Wi-Fiもしっかりと見える化させたうえで、十分な帯域が確保できるか、安定した通信品質が維持できるか見極めたい。

専用ダイヤラーだからこそ対応機種が重要に

 いずれのサービスも、事業者側が提供する専用ダイヤラーをスマートフォンにインストールして利用することになる。だからこそ、アプリケーションとOS、デバイスとの相性や対応状況は十分見ておく必要がある。企業として新たに貸与するデバイスだけで利用するのであれば問題にはなりにくいが、いずれはBYODへの展開も視野に入れている場合、中には格安携帯などを利用している社員もいるはずで、iOSやAndroidのバージョンも含めた検証が十分行われているか見ておきたいところだ。

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