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» 2018年07月02日 10時00分 公開

音声のクラウド化で進む「脱固定電話」「脱PBX」の実態IT導入完全ガイド(3/4 ページ)

[酒井洋和,てんとまる社]

クラウドPBXの基礎知識

 ここで、クラウドPBXサービスが持っている特徴について見ていきたい。

「標準的な機能」に絞っていること

 クラウドPBXでは、多くの企業が必要としている機能に絞ってサービス実装しており、どの企業であっても運用上必要になる機能だけを“金太郎あめ”の形で提供している。だからこそ、クラウドPBXを採用する前に、自社の特殊な運用が再現できるのか、難しい場合は運用をサービスに合わせられるのか十分に検討する必要がある。

 特に大企業ではこの点に引っ掛かるケースが少なくない。例えば、役員が電話しているかどうか秘書が遠隔で可視化できる機能が欲しい、電話を使って工場内のスピーカから呼び出したい(ページング機能)、電話が鳴ったことをパトランプで知らせたいといった使い方は、明らかに特殊な用途であり、クラウドPBXでは実装できないケースが多い。

専用ダイヤラーの存在

 スマートフォンの内線化を前提としたクラウドPBXサービスでは、サービスごとに専用のダイヤラーを設けて運用するケースが一般的だ。ダイヤラーにひも付いて専用の電話番号が用意できるため、利用者側に複雑な手順を強いることもなく、料金計算も専用ダイヤラー経由の通話料がそのまま会社負担になるため、BYOD環境であってもシンプルな運用が可能になる。自身の携帯番号で客先に電話をしてしまうといった運用上のミスも起こりにくくなる。

 もちろん、スマートフォンネイティブのダイヤラーで運用できるサービスもあるが、その場合は電話をする前に別途数字を入力して個人の番号と会社の番号を切り替えるといったことが求められるため、運用が複雑になり、電話に関する問い合わせも多く発生する可能性は否定できない。

専用ダイヤラー 図1 専用ダイヤラー、ネイティブダイヤラー画面

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