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» 2017年12月14日 10時00分 公開

RPA活用で20人×10日の作業が1日に、離職率も低下……3つの先進的な導入事例(3/4 ページ)

[溝田萌里,キーマンズネット]

中小企業も関心高い、売り上げ500億円以下の企業の問い合わせ6割

 国内でも先行事例が増えつつあるRPAだが、実際に企業の導入状況はどうなっているのだろうか。同社は日本RPA協会およびRPAテクノロジーズと共同し、2017年7月から9月末までの期間で寄せられたRPAに関する問い合わせの件数およびRPA導入実績件数などを基に、日本におけるRPA導入動向調査を実施した。同じ内容で同年1月から6月までに実施した調査結果と比較し、以下のような状況が分かったという。

広がるRPA導入企業、業種の構成比は東証一部と同じ

 第一に、「RPA導入件数は速いスピードで増加しており、幅広い業界で導入が進んでいる」と安部氏は説明した。図1のように、RPAの導入件数は、前回の調査時には月に平均して約35件増加していたのに対し、今回は月に約50件のペースで増加している。「このペースで、導入件数が加速度的に増加していけば、2018年末には1000件を超えることも考えられる」と安部氏は指摘する。

図4 RPA導入件数の推移 図4 RPA導入件数の推移

 また、調査期間内にRPAを導入した企業を業種別に分類した結果、前回調査ではサービス業を営む企業の割合が多かったのに対し、メーカーの割合が拡大した。「日本企業の業種構成に類して、幅広い業種での導入が進んでいる。産業を問わず、興味の輪が広がっている」と安部氏は指摘する。

図5 業種別に分類した導入企業の内訳 図5 業種別に分類した導入企業の内訳

中堅企業以下の問い合わせが急増

 企業規模をベースに導入状況を見るとどうだろうか。調査期間内にRPAを導入した企業を、従業員数別、売り上げ規模別に調査した結果、1000人以上の従業員数を抱える企業、売り上げが500億以上の企業がそれぞれ全体の約6割を占めるという結果になった。これは、前回調査とほぼ変わらない数字だ。

 一方で問い合わせ件数を見ると、前回調査時に比べて中堅以下の企業の割合が増えているという。これが2つ目のトピックだ。例えば、従業員数別では1000人未満の企業からの問い合わせが全体の47%から60%へと上昇した(図6)。売上規模で比較しても傾向は同様であり、売上規模が500億円以下の企業の問い合わせは、全体の53%から62%へと上昇している(図7)

図6 従業員別に分類した問い合わせ企業の内訳 図6 従業員別に分類した問い合わせ企業の内訳
図7 売り上げ規模別に分類した問い合わせ企業の内訳 図7 売り上げ規模別に分類した問い合わせ企業の内訳

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