連載
» 2017年11月29日 10時00分 公開

困ったときのビジネス用語:「マイクロサービス」とは? ナナメ読みで納得 (1/5)

[溝田萌里,キーマンズネット]

 「ITについては右も左も分からない」という人でも5分で理解できるようにIT用語を解説する本連載。今回のテーマは昨今話題の「マイクロサービス」だ。キーマンズネットの新人記者が用語の意味や日本企業の導入状況などを紹介する。

1分目 レゴブロックのようなマイクロサービス

 私たちが普段使っているシステムは、単一の機能が組み合わさって成り立っています。例えば、オンラインショッピングのシステムは在庫管理、注文管理、顧客管理、財務管理といった機能の組み合わせで実現します。全ての機能は、大きなシステムの一部として組み込まれ、それぞれの機能にひも付くデータも共有のデータベースに格納されています。もしも複数の注文があった場合は1つの注文ごとにシステムが起動し、各機能が連係し稼働します。このようなシステムを「モノリシックな(一枚岩のような)システム」と呼びます。

 これまで企業が採用してきたのは、一枚岩のように構築するシステムでした。しかし最近、これとは相反する「マイクロサービス」という方式のシステムが注目を集めています。一枚岩のようなシステムに対してレゴブロックのようなシステムといったらよいでしょうか。教科書通りに説明すると、システムを在庫管理や注文管理などの単一機能に分割し、それらの部品を連結させることでシステム全体のプロセスを実現する方法です。部品1つ1つは、マイクロサービスと呼ばれ、独立して実行されます。また、それぞれ異なるデータベースを持ち、独立した場所にデータを格納します。このようなシステムをマイクロサービス化したシステムと呼びます。

モノリシックなシステム(図左)とマイクロサービス化されたシステム(図右) 図1 モノリシックなシステム(図左)とマイクロサービス化されたシステム(図右)

 「レゴブロックのような」となると可変性に優れているというイメージは付くと思いますが、なぜこのようなシステムの構築方法が注目されているのでしょうか。背景には、新たなビジネス創出の必要性とシステム開発のスピードアップという目的があると、マイクロサービス化のソリューションを提供する日本CAの四宮康典氏は説明します。

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