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» 2017年10月06日 10時00分 公開

LINEのチャットbotと会話して日報や報告書を作成

ビズオーシャンは10月3日、「IBM Watson」の音声解析機能を利用し、LINEのチャットbotと会話することでドキュメント作成ができるサービス「SPALO」の提供を開始した。

[溝田萌里,キーマンズネット]

 チャットbotと会話するだけで、日報や報告書などの文書を作成できる――ビズオーシャンは10月3日、「IBM Watson」の音声解析機能を利用し、LINEのチャットbotと会話することでドキュメント作成ができるサービス「SPALO」の提供を開始した。スマホの小さなキーボードを使用する煩わしさを無くすことで、外出先や隙間時間での文書作成を支援する。

図1 チャットbotに対して音声による入力を行うことで、文書が完成 図1 チャットbotに対して音声による入力を行うことで、文書が完成

 ユーザーが、LINEのチャットbotに対して必要な情報を音声で入力すると、WordやExcel形式のテンプレートに情報がインプットされ、書類が完成する。例えば、商談報告書を作成する際には、チャットbotの「担当者はどなたですか」「コンタクト方法は何ですか」という質問に答えていけば、該当する項目に回答内容が自動入力されるといった具合だ。また、チャットbotに対し、「予定を入力」といったようにユーザー側が項目を宣言してから情報を伝える「宣言入力」も可能だ。

図2 チャットbotの質問に答えることで、テンプレートに回答が入力される 図2 チャットbotの質問に答えることで、テンプレートに回答が入力される

 宣言入力は、機械学習によって音声認識や自然言語処理を行うIBMのWatson日本語版API「Conversation Service」によって実現する。例えば、ユーザーが「訪問先」という項目を入力する際、「訪問は」「〜に訪問する」「〜へ行く」といった異なる言葉で項目を指定した場合でも、AIが文章全体を自然言語処理し、解析することで適切な項目に情報を振り分けるという。

 「AIが自然言語処理を行うことで、テンプレートの項目を上から順に埋めていくのではなく、ランダムに指定して入力を行える」と同社は説明する。

図3 ユーザー側が項目を指定し、音声入力をすることも可能 図3 ユーザー側が項目を指定し、音声入力をすることも可能

 文書の作成中は、ドキュメントのプレビューを随時確認することができる。また、データの入力後は、手作業での編集も可能だ。

 提供に合わせて個人向けと法人向けのプランが用意されている。個人向けは、個人利用を想定した「パーソナル版」。法人向けは、従業員が提出する文書の作成などを想定した「BtoEプラン」、そして店舗や病院に訪れる顧客が確認書類などを提出する際に利用できる「B to Cプラン」に分かれる。

 法人向けプランでは、あらかじめ用意された規定のテンプレートに加えて、企業が所有するドキュメントをテンプレートとして登録し、使用できる。また、完成したドキュメントをExcelあるいはWord形式で出力するだけでなく、別途カスタマイズして外部データベースやシステムと連携して活用することも可能だ。

 現在では、カスタマーセンターなどへの法人向けプランの提供が決まっているという。今後は、テキストとともに画像をアップするといった機能を追加しつつ、AIの解析の精度を高めることで、入力方法の幅を広げていく予定だ。

 「現在の入力方法では、テンプレートの項目ごとにチャットbotとの1問1答で音声入力することが基本だ。今後は、ユーザーが1文に『担当者は〜で、予定は〜』といったように多項目の情報を入れて入力ができるよう改良したい」と同社は説明している。

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