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人事管理システムの導入状況(2017年)/後編IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)

» 2017年06月29日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

「満足」は41.8%、不満が集まる

 次に「現在利用している人事管理システムに対する満足度」を尋ねた(図2)。

 その結果、「とても満足」が3.3%、「まあ満足」が38.5%、「どちらでもない」42.9%、「やや不満」が11.5%、「とても不満」が3.8%となり、まとめると全体で「満足」が41.8%、「不満」が15.3%、「どちらでもない」が42.9%となった(図2)。

満足度 図2 満足度

 「不満」と回答した人のフリーコメントを見ると、大きく3つの不満に分類された。1つ目は「実際の勤務パターンとシステムが合っていない」「社員の自己申告が基本であるが勤務実態と差が出る場合が多く、その差異の取扱い(理由明確化)に時間を取られる」など、実際の勤務形態と管理システムの機能とに差異があるという声。

 2つ目は「GUIのデザインが悪く、入力効率が悪い」「画面が人画面に収まらず操作性が悪い。自動計算されて表示される時間が分かりにくい」「入力が集中した際、反応が遅くなる」といった操作性やパフォーマンス低下に対する不満の声だ。

 一方でこれとは反対に「高機能なため使いこなせていない」といった意見も幾つか挙がっており、導入時には利用者のレベルに合わせた検討が必要になってきそうだ。

 3つ目は「人事、教育、勤怠管理複数のシステムで構成されており、連携がうまくいっていない」「他システムとの連携が貧弱」などといった連携に対する不満であった。人事情報は勤怠管理や給与計算などでも利用する情報であるため、他システムとの連動がスムーズにできるかどうかが現場の工数削減に大きく関わる。導入検討時には注意したい。

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