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» 2017年05月01日 10時00分 公開

NTT研究所の先端技術を集約し事業拡大を狙う「NTTテクノクロス」誕生 (1/3)

NTTソフトウェア、NTTアイティが合併し、NTTアドバンステクノロジーの音響・映像事業を統合した新会社が誕生した。NTTの研究所の技術を集約したNTTテクノクロスは今後どんなソリューションで市場開拓を狙うのか?

[キーマンズネット]

 2017年4月1日、NTTソフトウェア、NTTアイティが合併、さらにNTTアドバンステクノロジーの音響・映像に関する事業を統合し、新会社のNTTテクノクロスが誕生した。代表取締役社長に就任したのは元NTTソフトウェア代表取締役の串間和彦氏。4月12日に新会社の事業概要と中長期経営方針を発表した。

左から:端山 聡氏、鈴木茂房氏、串間和彦社長、石橋 聡氏、高間 徹氏 左から:端山 聡氏、鈴木茂房氏、串間和彦社長、石橋 聡氏、高間 徹氏

3社に分散していたNTT研究所を1社にまとめ高付加価値サービスを提供

串間和彦氏 NTTテクノクロス 串間和彦社長

 NTTソフトウェアはNTTグループのSI専業最大手だ。NTTアイティ、NTTアドバンステクノロジー、そして今回の発表とは無関係のNTTエレクトロニクスは、同グループ内で最先端技術の研究開発を行うNTT研究所との関係が近く、4社合わせて「研究所系」と呼ばれることもあった。

 新社長の串間氏はかつてNTT研究所に在籍していた。同氏は「研究所の世界最高レベルの先端技術を生かしながら、新しい価値をお客さまに提供していく」と述べ、先端技術の積極的な市場投入に意欲を示した。発足時の社員数は1800人。串間氏は「ベクトルを合わせるのにちょうどいい規模。風通しが良く、しかも相当規模の開発ができる」と語る。

 新会社は、合併/事業統合前の3社に分散していたNTT研究所の先端技術をまとめ、特に音声、映像に関わるメディア処理と、認識や判断に関わるAI(人工知能)技術とを1つに統合する。事業は次の3本柱を中心に運営していく。

【1】研究所技術の活用

 長い歴史を持つNTT研究所から先端技術に関する試作開発を請け負うと同時に、その内容や技術、ノウハウをベースに新しい商材を市場に展開し、研究所にフィードバックする。さらにこれからは積極的に新しい研究テーマを提言していく。技術力の源泉となるNTT研究所は、ビッグデータ、AI、IoT(モノのインターネット)などの分野で世界トップレベルの研究成果を出しており、その技術を活用することを表すロゴマークも紹介された。

NTT研究所の技術を活用ロゴマーク (左)NTT研究所の技術を活用(右)NTT研究所の技術活用を示すロゴマーク

 カスタマーエクスペリエンスに関連した高付加価値サービスの例として「ForSight Voice Mining」が紹介された。これはモバイル音声認識で世界トップの精度を誇る音声認識技術と認識したテキストからFAQを自動検索する技術を利用したコールセンターソリューション。オペレーターは問い合わせを受けているさなかにレコメンドされるFAQを参照して適切・迅速に対応できる。大手金融機関でも採用が始まっているという。

AI技術(音声認識・自動FAQ)を利用したコールセンターソリューション AI技術(音声認識・自動FAQ)を利用したコールセンターソリューション
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