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企業におけるIT投資状況(2017年)/IT部門編IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)

» 2017年04月06日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

中小企業で「IT人材の不足・高齢化」が顕著

 次に、IT部門における重要課題で特に重視するものを1位から3位まで選択してもらった(図2-1)。

 1位から3位までを合計したものでは「セキュリティの強化」が35.6%、「コスト削減」が32.2%、「IT人材の不足・高齢化」が27.7%と続いたのに対し、1位に選ばれたものだけを見ると「コスト削減」15.4%、「IT人材の不足・高齢化」14.0%、「セキュリティの強化」12.7%が上位に挙げられた。大企業においては「ワークスタイルの変革への対応」が12.6%と全体平均より高い割合を示しており、多様な働き方とその体制整備を重要視する傾向にあるようだ。

 これらの課題にIT部門がアプローチするために必要なのは、IT予算だ。そこでIT製品やサービスの導入に対する2017年度の年間予算は、2016年度と比較して増えるのか減るのか、各社の動向を尋ねた(図2-2)。

 2016年度と同等と答えた人以外の回答を見ると、「1%以上〜10%未満の増加」「10%以上〜20%未満の増加」「20%以上増加」を合算した「1%以上の増加」割合は57.4%と、1年前の調査結果(2016年2月)での増加割合50.9%と比べると微増だが増加傾向であることが分かった。

 ちなみにIT部門の重要課題である「IT人材の不足・高齢化」については、中小企業の27.7%が1位に挙げており、他の選択肢と大きく差をつけた。中小企業では喫緊の課題になっているようだ。

IT部門の重要課題・2017年度のIT予算増減率(前年度と比較して) 図2 IT部門の重要課題・2017年度のIT予算増減率(前年度と比較して)

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