メディア

社内SNSの活用で解決できる業務課題とは?そこが知りたい!社内SNS

日本国内の社内SNSに関する市場調査によれば、2017年の市場規模は44億円に成長すると予測される。社内SNSを活用するとどんな課題が解決できるのか。

» 2016年12月13日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

 社内コミュニケーションを円滑にするだけでなく、業務プロセスや意思決定のスピードを早める仕組みとして、社内SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用が拡大しています。少々古いデータですが、2014年11月に調査機関デジタルインファクトが発表した、日本国内の社内SNSに関する市場調査の結果によれば、2014年の社内SNSの市場規模は26億円です。これが2016年は38億円、2017年には44億円に成長すると、同社では予測しています。

 今回は社内SNSを活用するとどんな課題が解決できるのか、具体的な例を幾つか挙げたいと思います。

デジタルインファクト (出典:デジタルインファクト)

海外支社とのコミュニケーション不足

 海外とは時差があるため、リアルタイムのコミュニケーションはどうしても難しくなります。電話会議などは日本にある本社のスケジュールを優先させることが多いので、海外の社員は無理を強いられることもしばしば……。

 メールでも用件はやりとりできますが、ちょっとした思い付きや提案だと、「わざわざメールや電話をするまでもないし」と、そのまま放置されがちです。しかし、こうした小さな気付きに業務改善につながるアイデアが潜んでいる場合もあるのです。その点、社内SNSであれば時差を気にせず、短い文章や写真だけでも気軽に投稿できます。リアルタイムでやりとりできなくても、あとから投稿を見たり、共有したりすることが可能です。情報の流れややりとりが視覚化されるのも、社内SNSの長所といえます。

組織間に壁がある、情報が共有されない

 社員数が増え、会社の規模が大きくなると、事業部や部署は縦割りの組織構成となるため、組織間にはどうしても壁が生じます。すると、業務に関する情報が部門内にだけとどまって会社全体に流通しない、ナレッジやノウハウが共有されないといった問題に発展しやすくなります。

 社内SNSは部署が異なる社員同士がやりとりする「場」を提供します。またいつでもどこからでもアクセスできるため、必要なときに必要な情報を参照することができます。例えば営業や販売部門が、技術開発部門のナレッジを、営業活動や販売活動に生かすといったことが可能になります。

山のようなメール

 「朝の業務は、まず山のようなメールに目を通すことから始まる」という人は少なくないでしょう。しかし全ての情報が「メール」という形式でやりとりするのが適切かというと、一概にそうはいえません。

 メールはいちいち開封する必要があり、分別保管してもタイトルからだけでは内容が分からなくなるケースがよくあります。業務連絡メールなら、社内SNSで処理した方がはるかに効率的です。

 社内SNSをうまく活用すれば、膨大なメールの数を大幅に減らし、メールチェックに費やしていた時間をより大切な仕事に費やせるようになります。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

会員登録(無料)

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。