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» 2016年11月07日 10時00分 公開

IT導入完全ガイド:クラウドファースト時代のバックアップ&リカバリー運用術 (3/4)

[西山 毅,レッドオウル]

仮想マシンごとの設定を自動化する仕組み

 前項で説明した通り、仮想化ソフトウェアの機能を使えば、仮想化ソフトウェア上で稼働している全ての仮想マシンのバックアップデータを一括で取得することができる。

 しかし仮想マシンの数が増えれば増えるほど、バックアップデータを保管しておくためのストレージ容量もまた増加していくことになる。当然ストレージコストはかさんでいく。そこで可能なら、そして手間がかからないなら、仮想化ソフトウェア単位ではなく、仮想マシン単位でバックアップをしたいと考える企業もあるだろう。

 そこで「仮想マシンインテリジェントポリシー」と呼ばれる条件を、管理者画面経由で事前に設定しておくことで、バックアップする仮想マシンを自動的に選択することを可能にしているベリタステクノロジーズ「NetBackup」のような製品もある。設定できる条件の数は数十種類もあり、仮に仮想マシンが数千台あったとしても全く問題はない。

 例えば、(次回のバックアップでは)新たに追加された仮想マシンもバックアップするとか、あるいは電源が入っている仮想マシンだけをバックアップする、といった条件を設定できるが、これによってバックアップ対象の仮想マシンの選択はバックアップ時に動的に行われることになり、仮想マシンの追加や削除に応じて個別に手動で対応していく手間も要らなくなる。仮想マシンごとのきめ細かなバックアップを行いたい企業にとっては、非常に利便性の高い機能だ。

 Net Backupでは、次のような条件や物理的/論理的な場所に準じて自動的にバックアップを行えるようになっている。

(1)追加された仮想マシンを自動検出

 最近追加された仮想マシンを自動的に検出。仮想マシンがポリシーで構成した条件と一致する場合は自動的にバックアップする。

(2)電源が入っている仮想マシンのみを対象とする

 検出された仮想マシンのうち、電源が入っている仮想マシンのみをバックアップする。

(3)物理的な境界に基づいて仮想マシンをアックアップする

 vCenter Server、VMware ESX、データストア、クラスタなどの物理的な境界を基準にバックアップを指定する。

(4)論理的な境界に基づいて仮想マシンをバックアップする

 フォルダ、vApps、テンプレート、リソースプールなどの論理的な境界ごとに設定する。例えば、特定のフォルダの全ての仮想マシンを対象とした自動検出とバックアップが可能。

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