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企業における情報セキュリティ対策状況(2016年)/後編IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)

» 2016年09月21日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

中堅から大企業のセキュリティ投資は拡大、中小企業では縮小

 次に、「2016年度のIT投資額に占めるセキュリティ投資額の比率」を聞いた。

 全体では、「5%未満(30.0%)」「5%以上〜10%未満(25.6%)」「10%以上〜20%未満(18.9%)」「投資しない(14.1%)」「20%以上〜30%未満(7.1%)」「30%以上〜40%未満(2.4%)」「40%以上(2.0%)」の順となっており、2015年と比べても、その順序はほとんど変わらないが、「5%未満」と「5%以上〜10%未満」の割合が減り、「20%以上〜30%未満」「30%以上〜40%未満」「40%以上」の割合が増えている(図2)。

 前節の結果(「「導入」に関する2016年度予算の増減(対2015年度)」)と考え合わせると、「予算が増えた分(その全てではないにせよ)セキュリティ対策に回っている」と見ることができそうだ。

 中堅企業と大企業では、IT投資額に占めるセキュリティ投資額の比率が「5%未満」「5%以上〜10%未満」の割合が減り、それ以上の割合が軒並み伸びているのに対し、中小企業では「5%以上〜10%未満」が13ポイント減った代わりに「5%未満」が8.5ポイントも増えている。中小企業ではセキュリティ対策予算の比率が低いグループの中で特に投資が減っている可能性がある。

2016年度のIT投資額に占めるセキュリティ投資額の比率 図2 2016年度のIT投資額に占めるセキュリティ投資額の比率

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