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» 2016年03月15日 10時00分 公開

あなたの会社に合うのはどれ? マーケティングオートメーションの選び方IT導入完全ガイド(3/3 ページ)

[吉村哲樹,オフィスティーワイ]
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 前項では、主に製品の機能面を中心に選定ポイントを紹介したが、ここからは非機能要件に関する選定ポイントを挙げてみたい。

管理すべき見込み客のデータ量はどのくらい?

 B2Cを前提としたMA製品では、B2Bとは比べものにならないほど多くの見込み客をデータベースで管理しなくてはならない。従って、製品の利用料やライセンス費が「管理対象となる見込み客の数」で決まるような場合、コストのことを考えておかないと「高い買い物だった」と後悔するかもしれない。

 製品導入を検討する際には、MAで管理することが予想される見込み客の数、そして自社のビジネスモデル(B2CかB2Bか、もしくはその両方必要なのか)を鑑みた上で、掛かるコストをあらかじめ試算しておくことをお勧めする。

クラウドか、オンプレミスか?

 今日、ほとんどのMA製品はSaaSのクラウドサービスとして提供されている。クラウドサービスには、初期導入コストや運用コストを低く抑えられる、短時間のうちに利用を始められるといったメリットがある。だが、自社の事情によりクラウドサービスを利用できないケースもあるだろう。

 クラウド型MA製品のほとんどが、見込み客のデータベースもクラウド上で管理する。つまり、個人情報を含むデータをクラウド上に置くことがポリシー上許されない企業ではオンプレミスで導入できる製品を検討すべきだろう。

 また、同じクラウドサービスでも「国内のデータセンターならOKだが、海外のデータセンターはNG」という場合もあるだろう。あらかじめデータセンターのロケーションを確認した上で導入を検討する必要が出てくる。

自社向けのカスタマイズは本当に必須なのか?

 クラウドよりオンプレミスを好む企業の中には、「自社の既存業務に合わせて製品をカスタマイズしたいから」という理由を挙げるところも少なくない。しかし、冒頭でも紹介したように、本来MAは「従来型とは違う、デジタル時代に即した新しいマーケティング手法を取り入れて更に成長する」ために導入するものだ。単に既存のマーケティング業務を効率化したいだけであれば、そもそも「クラウドかオンプレミスか」以前に、MA以外のツールを選んだ方が無難かもしれない。

 なお、クラウドサービスとして提供されるMA製品が柔軟性や拡張性に欠けているというわけではない。たとえMA製品そのものに大幅に手を加えるのが難しかったとしても、近年のMA製品は他の製品と柔軟に連携することでシステム全体の機能を拡張できるようになっている。

 例えば、多くのMA製品は、データ分析用の製品やクラウドサービスと連携してより高度な分析機能を提供したり、あるいはCRM/SFAと連携して顧客データや商談データとマーケティングデータを掛け合わせた集計や分析ができる機能を備えていたりする。

 製品を選定する際、その製品単体だけでなく、こうした連携ソリューションまで視野に入れることができれば、よりシステム活用の幅も広がることだろう。

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