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勤怠管理システムの導入状況(2015年)IT担当者300人に聞きました(3/5 ページ)

» 2015年04月28日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

満足度が6割台に低下、「使い勝手が悪い」「社外からのアクセスできない」が要因

 次に、「現在利用している勤怠管理システムに対する満足度」を尋ねた(図3)。その結果、「とても満足している」が13.4%、「まあ満足している」が50.4%、「やや不満がある」が27.7%、「とても不満がある」が8.5%となり、まとめると全体で「満足」が63.8%、「不満」が36.2%という結果となった。ちなみに前回の2014年の調査では、満足が70.8%、不満足が29.3%だったため、満足度はこの1年間で7割台から6割台へ低下していることになる。

 満足度が下がった要因を調査すべく、「導入済みの勤怠管理システムの不満点や改善したい点」についても尋ねた。その結果、1位は「使い勝手が悪い」で34.0%、2位は「社外からアクセスできない」で26.0%、3位は「アクセス集中時のレスポンス低下」で23.5%、4位は「他システムと連携していない」で22.5%、5位は「従業員によって異なる雇用形態に対応していない」で21.0%と続く。

 フリーコメントを見ると「OSやInternet Explorerのバージョンアップについていけず、たまに不具合が出る」といったシステムの管理や運用面での不満や、「出張・外出申請システムとの連携が不十分で、特殊勤怠の時の運用が複雑。さらに紙運用が残っている」といった他システムとの連携がうまくいかず余計な手間がかかるという不満、「イレギュラー時の入力方法が分かりにくい」といった直行直帰や代休の対応方法が分かりにくいという内容の声が多く寄せられた。

 その他、「性善説に基づいたシステムのためコンプライアンス制御が必要」といった、入力自体は個人裁量なので自動システム入力との差異が生じてしまうといった声も見受けられ、法改正や内部統制に基づいた「システムによる正確な勤怠管理」が依然として求められていることが分かる。

満足度 図3 満足度

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