次に、テープによるバックアップ運用を行っている人を対象に「磁気テープ」のメリットを尋ねた(図3-1)。その結果、「低コストでパフォーマンスが良い」が54.9%、「記録できるデータ容量が大きい」が26.1%、「高セキュリティで信頼性が高い」が3.5%、「CO2排出量を削減できる」が0.7%と続いた。
前述したが、昨今、テープカートリッジの容量拡大が進んでおり、2012年の段階で「LTO-6」形式のテープカートリッジが2.5テラバイトの容量を160MB/秒で転送できるようになっている。さらに実験レベルでは、最大35テラバイトと現在の14倍もの容量を保存できるようになるともいわれており、低コストで大容量書き込みを実現する磁気テープの今後が注目される。
関連して、今後テープにバックアップするデータ量は増加傾向にあるのか、減少傾向にあるのか、その動向も尋ねた(図3-2)。その結果、「増加傾向」が54.2%、「変わらない」が26.1%、「減少傾向」が19.7%と続いた。
近年、「ビッグデータ」というキーワードが象徴するように、企業が扱うデータ量はますます増加傾向にある。この流れは今後さらに高まり、比例して大容量バックアップのニーズも高まっていくと考えられる。
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