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「PCサーバ」シェア(2010年度)シェア情報アーカイブ

2010年度、前年比6.2%増の2767億円の「PCサーバ」。Webサーバ業界他、金融や医療等で好調であったシェア情報を紹介する。

» 2011年07月19日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

 ノークリサーチの調べによれば、2010年度のPCサーバ市場は、前年比で台数が1.3%増の51万965台、金額市場が6.2%増の2767億円であった。上期は仮想化の進展によりサーバの統合・集約による新規導入が進み、Webサービス業界のサーバ需要が変わらず好調であった。また、金融や医療、流通・サービス業でも比較的好調であった。下期に入ってからは景気がまだらに推移していたが、サーバ需要自体は全体的には上向き傾向であった。サーバ市場における3月の震災の影響は限定的であった。

 2010年度の市場占有率を見ると、同年度は流通業での大型案件に恵まれなかったものの、NECが台数ベースで25.3%、金額ベースで28.1%を獲得し、ともに1位を保った。同社の強みである直販とチャネル販売双方による強固な販売網、また市場ニーズに合わせた製品開発が販売チャネルに好評だったことも奏功した。台数ベースで22.3%で2位の日本HPは、品揃えの豊富さと価格の優位性などで比較的安定した実績を示した。20.0%で3位の富士通は、上位3社で唯一、台数が前年を上回り、かつシェアも高めている。

 2011年度は震災後の直接的な需要減よりも、BCPやDRにひもづく守りのシステム需要の増加、データセンタなどへのサーバ需要、そして節電対応のための省電力サーバへの買い替えなどの短期的な需要増が、景気の低迷による投資減を打ち消し、プラスに作用することが見込まれる。

「PCサーバ」シェア(2010年度) (出典:ノークリサーチ)

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